昨日、尿管を外されたのでオシッコの管理を自分でしなければならない。
膀胱の腫瘍は取られたので、頻尿ではないはずだが、
1時間も時間がたつと心配になり、トイレに行った。
「水分をとってオシッコを沢山出して下さい」
と看護師にいわれていたので、水分をとるようにしていたせいもある。
消灯になってから2時間おきに目が覚めてトイレに行ったので、よく寝られなかった。
ラジオ深夜便のお世話になった。
朝5時から寝ることを諦めた。
今日は退院だ、とあらためて喜びを感じた。
7時過ぎ、薬剤師の人が「今日、退院ですね」とお薬手帳を持ってきてくれた。
男性の看護師がきて、体温と血圧を計ってくれた。
7時半、朝食が運ばれてきた。
私は、これが最後の病院食だと思って、“まずさ”を味わって食べた。
9時7分、「ナースステーションに行ったら、ディルームにいるようにいわれた」
と女房からのLINEメッセージがあった。
ディルームに行くと女房がいた。
病室に戻っていると医師がきて、「いよいよ退院ですね」といってくれて、
退院後のことを話してくれた。
私は、アルコールは飲んでいいかどうか訊いた。
「食い込んだ腫瘍をとるために、キズが深くなりましたので、次の外来まで控えて下さい」
がん友から、それを確認するようにLINEがあったので訊いたのだが、やっぱりか・・・。
私は次の外来にくる10月7日まで、アルコールと縁を切ろうと決断した。
女房が病室にきて荷物をまとめた。
4階の泌尿器科の窓口に行き、診断書作成を依頼した。
1階の入退院受付で手続きをすませ、私と女房は病院を出た。
昨日までは、家までタクシーで帰ろうと予定していたのだが、私の希望でバス・電車にした。
病院のある町から坂戸駅までの越生線を、私は乗ってみたかったのです。
若葉駅で途中下車して、ワカバウォークで昼めしなどの食材を買った。
バスで私が住む住宅街に入ったとき、私の胸は熱くなった。
おれは帰ってきたんだ、この町で、生き直そう、と思った。
午後は、テレビで野球や相撲を観たりしたが、ほとんど寝ていた。
夕ご飯のおかずは、私の希望で焼き鮭・肉じゃが・冷や奴が並んでいた。
とてもうまかった。
しかし、ノンアルコールビールが、ちょっぴり寂しかった。