月とぼうじぼ

2011年09月13日 | 健康・病気

昨日は十五夜でした。
久しぶりに、十五夜の日に満月ということです。
ここ何年かは満月ではなかった。
職場から帰る午後6時頃、追分から中軽井沢に向かって車に乗っているときに、
離山の斜め上の夕空に大きな月がありました。
とてもきれいでした。

ツルヤで買い物をして社宅の駐車場に車を停め、外に出て空を見ると月が雲に隠れていた。
家の窓から空を見ると流れる雲の上に月があった。
なので月が見えたり隠れたり、雲がなかったらきれいな月がみえるのに…。



昨日の夕食は秋刀魚です。
冷凍じゃないものは今年初めてです。
それに先日、女房と佐久の農協で買ってきた枝豆の残りを茹でた。

昔、私が子どもの頃の十五夜は、母が栗ご飯を炊いてくれた。
そしてけんちん汁でした。
縁側には、ススキと柿や栗の実がついた枝を一升瓶に刺し、
小さなお膳に白いお団子・栗ご飯・けんちん汁を月の見えるところにお供えした。
そしてその脇に母が1年間貯めた小銭を置いておく。
夜になると子どもたちが、ぼうじぼを持ってやって来る。
“ぼうじぼ”とは、稲藁を大人の腕ぐらいの太さに細い縄で巻いたものです。
稲穂のところを結わえてそこを手で持てるようにする。
それで地面を打つといい音がした。
リズムよくぼうじぼを地面に打ち鳴らし、子どもたちは唄う。

♪ぼうじぼあだれ そばあだれ
 三角ぶったら みなあだれ
 今年は豊年満作だ

それを各家々の縁側の十五夜のお供えのしてある前でやる。
唄い終わると、その家の人が1円とか5円とか10円をくれる。
元気よくうまく唄うと100円もらえることもあった。

私も幼なじみのたぁちゃん、つねおちゃんと集落を回った。
全部回ると300円ぐらいになった。
十五夜は子どもたちにとって楽しみな夜でした。

以前の九想話にぼうじぼのことを書きました。
1999年10月4日「ぼうじぼ
2003年9月11日「中秋の名月
これまで沢山の人間に“ぼうじぼ”と同じようなことを
したことがあるかと訊いたが、どこにもなかった。
以前、軽井沢から東京に帰るとき、高速に乗らないで帰ったことがあった。
群馬県の横川の先のほうの民具博物館のようなところに“ぼうじぼ”があった。
そのへんでは十五夜ではないときにそれを打ち鳴らして家々を回っていた、と説明書きにあった。
群馬と茨城、おそらくどこかでそういうことをやりはじめ、それが伝わっていったのだろう。
機会があったら“ぼうじぼ”のことを調べてみたい。

 

ここまで書いてから「ぼうじぼ」で検索してみたらYouTubeにありました。
私の実家のある隣の益子町のぼうじぼです。
少し唄が違う。私たちの唄のほうが完成度が高いと思う。(身びいきか?)
40年ぶりにあるイベントでやったようです。
子どもたちのぼうじぼの叩き方もへたくそです。
その日に教わってやったのでしょう。
 

ぼうじぼ

 

コメント (4)
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