8月16日の夕方に、壮絶な虫の世界を見てしまった私は、
あの1時間半ほどに、動画を撮りながらいろんなことを考えていた。
成虫になって毎日いろんな花のみつを吸って暮らしていたアゲハ蝶。
あの花のみつを吸おうとして近づいたところに、カマキリがいて捕まってしまった。
カマキリのほうは、もしかして何日も獲物に出会ってなくてやっと捕まえた蝶かも知れない。
17日の朝にあの捕食現場に行ったら、あのカマキリがいた。
その日私は軽井沢に行った。
18日に家に帰ってきて、19日の朝にもあの捕食現場に行くとカマキリはいた。
何もしないであの木のところにずうっといたのでしょうか?
あの大きなアゲハを完食して、お腹一杯で動けなかったのか、動く必要がなかったのか?
20日の朝に行くと、さすがにカマキリはあそこにいなかった。
生きるためにほかの獲物を探しに行ったのか?
私はしばらくカマキリの動画編集をすることができなかった。
あのアゲハを食べ続けるカマキリの姿を、iPhone越しに長い時間私は覗いていた。
生々しく衝撃的でした。
そういうことで自分の気持ちが穏やかになるまで、動画編集を私はできなかった。
8月24日になり、やっと自分が撮ったカマキリがアゲハを喰う動画を見る気持ちになれました。
24日の夕方から動画編集を始めた。
深夜になっても動画編集はまとまらなかった。
25日も午後から動画編集を始めた。
夜9時ぐらいにやっと、30分ぐらいある動画を10分間にまとめた。
それでも動画を見ると長いな、と思った。
この長さでは、動画を見てもらえないと考えた。
それであまり変化の少ないところは倍速にしようと決めた。
それから動画編集ソフトの倍速にする方法を、ネットを検索して調べた。
なんとか理解して3分の1ほどを4倍速にして、全体を5分ほどにした。
それでもあの動画をYouTubeに投稿するときに、あの蝶はアゲハでいいのか?と疑問に思った。
ネットでアゲハを検索して、アゲハのいろんな写真を見た。
ひょっとしてあの蝶はアゲハではないのではないか?と思ったりした。
カマキリのことを調べると沢山の種類のカマキリがいた。
日本には、オオカマキリ・チョウセンカマキリ・ウスバカマキリ・コカマキリ・ハラビロカマキリ
などがいるという。
私が見たカマキリがどれかということが分からない。
昆虫のことに詳しくない私が、あのような動画をYouTubeにアップしていいのか?と思ったりした。
いろいろ思い悩みましたが、25日の深夜にあの動画をYouTubeに投稿した。
今朝女房に、「やっと動画編集が終わってカマキリの動画をYouTubeにアップしたよ」というと、
いつも喜んで私がYouTubeにアップした動画を見てくれる女房に、
「私は見ない。私はカマキリがアゲハを食べる動画なんで見たくない」
とあっさり言われてしまった。
動画はやはり見るのやめました自然界の摂理ですがどうしても判官びいき弱いものに味方して可哀そうになるからです。
うちの女房も「見ない」の一言です。
それでいいと思います。
わたしも見たくないものは沢山あります。
その自分の感情に素直にしたがいます。