ハエ1匹

2011年09月29日 | 健康・病気

私の部屋にハエが1匹いる。
私が家に帰ると、ハエが私に近寄ってくる。
ハエのほうからすると私に近づくのではないというだろう。
私が食べようとする食べ物に惹かれているだけだ。

私は、この1匹のハエがうるさい。
「五月蠅い」というのは、おそらくハエがたくさん飛んでいることをいうのだと思う。
ハエが1匹だけでうるさいのは、きっと「九月蠅い」と書くのだろう。
「十月蠅い」かも知れない(もうすぐ十月です)。

しかし、今もハエが私の左腕にのった。
これは“私に近づいてきた”と表現していいと考える。
現在の私のまわりに食べ物はない。
今の室温は22℃で湿度は52%です。
先日、デジタル式の温度計をカインズホームで980円で買ってきた。
こんなものあっても意味はないのですが、なんとなく部屋の状態を知りたかった。

この部屋にいる生き物は、ハエと私だけだ。
他に何かいるかも知れないが、私の目に触れない。
私に見えないものを私は認めない。
だから、この部屋にいる生き物は、私とハエだけです。

たとえばこの部屋が地球だとする。
その地球に、私とハエだけしかいないとなると、私はこのハエが愛おしく感じる。
「九月蠅い」なんて申し訳なくていえない。
かけがえのない友人といっていいかも知れない。
私が食事をするときに、ハエが近づいてきても、けっして「十月蠅い」なんていわないでしょう。
私はどうにかしてこのハエと話したいと思う。
ハエに対して愛を打ち明けたい。

でも、この部屋は地球ではない。
またハエが私に近寄ってくる。
「うるさい」といって私は、手でハエを振り払ってしまった。

 

コメント (2)
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