静かな散髪

2007年07月09日 | 健康・病気
昨日、伸びた髪がうるさくなったので床屋に行った。
いつものように朝8時ごろ電話する。
20年ほど行っている散髪屋は予約制なのです。

私は35歳ぐらいまで家で髪を切っていた。
肩ぐらいまで伸ばしていたので大雑把に切っていてよかった。
後ろは女房に切ってもらい、あとは全部自分でまとめた。

9時から空いているということなので行く。
私はだいたい奥さんがやってくれる。
昨日も奥さんだった。

奥さんはいろいろ話しかけてくる。
旦那のときもそうなのだが、これが面倒くさい。
できれば私は黙ってしてもらいたい。
それを主張すればいいのだろうが、
人のいい夫婦にそんな野暮なことはいえない。
私は笑顔でいつも受けこたえしていた。

「今の仕事どうですか?」
「毎日イヤでたまりません」
「前の仕事と比べてどうですか?」
「身体がキツイです」
「休みはどうですか?」
「この1ヶ月、日曜日しか休んでいません」
「ボーナスなんかは…」
「縁がないですね」

奥さんは次の言葉が出ず静かに散髪していた。
何か話題を探しているようだったが、見つからない。
私もちょっと気まずいなと思いながらも、黙っているしかなかった。
以前、息子さんが同居していたときはインターネットが見られた。
そのときは九想話を読んでいたので、その話をよくしてくれた。
「7日に、旅人が77777人になったんですよ」
「そうですか、今は見られないから…」
「インターネットなんか見られなくてもどうってことないですよ」
「いえ、私は見たいんですけど…」

静かな散髪のおかげで、髭を剃ってもらったときには熟睡できた。
私はこれが床屋に行くことの最高の楽しみなのに、
話しかけられてなかなかそれを堪能できない。
昨日は、じっくりそれを味わえました。

コメント (7)
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