かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

バラエティの豊かさ

2006年09月27日 21時01分19秒 | 一般
これが大事である。顕微鏡をのぞいた後に思ったことである。
今日の診断学実習は血液内科だった。シラバスを見ると実際に患者さんの診察をするようなことが書いてあってちょっと緊張しつつ行ったわけだが、今日はちょうどリンパ節の腫れた患者さんがいなかったらしく講義と顕微鏡だけで終わり、時間も1時間ほど早かった。
血液内科の試験はだいぶ前に終わっており、経過した時間に応じて知識も減っていたため、だいぶ忘れていた。その後で登場した鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血は覚えていたが。これらは胃全摘の後に起こる症状として覚えたものだった。白血病の分類ももちろん忘れていて、リンパ性と骨髄性の違いもどこへやら。ペルオキシダーゼ染色陽性で骨髄性という話だった。
測定機器の発達した今でもやはり顕微鏡で標本を見て決定するというのは大事なことのようである。骨髄には様々な血球がいる。というわけで見えるものもバラエティ豊かである。ところが、異常なものが増殖するとそればかりが見えるようになる。こうしておかしいなと気付くわけである。
やっぱりいろいろあるのが大事ということか。

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