かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

急患発生!

2007年08月27日 20時28分37秒 | 一般
たまには医学生らしいところを。では今日の症例。
患者は自転車(4歳)。
主訴は前輪の空気のほぼ完全な喪失。
現病歴は本日午前8時半頃、持ち主(当時23歳)が動かそうとしたところで前輪の空気が抜けていることを発見。すでに症状は完成されており、動かすことは徒に損傷を拡大するのみと考えて駐輪場に放置したが、翌日以降の予定を考えて当科に緊急受診となったものである。
既往歴は後輪のバーストが2年ほど前に1度あり、それ以外のパンク歴はない。虫ゴムの損傷は数度ある。
家族歴は先代がパンクを数回起こしていて、そのときはなじみの自転車屋にことごとく担ぎ込まれている。
数日前に空気の補充をしており、その際には異常が見られなかったため虫ゴムないしチューブの損傷が疑われた。
検査の結果、虫ゴムに異常はなくチューブに小さな穴が少なくとも1つ認められた。
即日外来にて、チューブ交換を施行。劇的な症状の改善が認められたため、入院とせず自宅にて経過観察となった。今後同様の症状が短期に繰り返されるようであれば、リムテープ並びにタイヤの交換も検討する必要があるだろう。

そのなじみの自転車屋が移転しなければ即刻持ち込んでいたところだったのだが、今回はメンテナンス技術の向上も期して、このような処置になったわけである。
結果的に作業はうまくいったのでとりあえず一安心というところである。

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