かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

夜のうちに

2010年07月13日 20時33分07秒 | 医者仕事
いつの間にか受け持ちが挿管されていた。自発呼吸はきちんとあるので、喀痰による気道狭窄が呼吸状態悪化の原因であって人工呼吸は特に必要としないのはせめてもの幸いであった。
これはちょっと予定外のことで、入院初日のことであるから入院してなければえらいことになっていた。いまのところ酸素を吹き流している状態で酸素飽和度を見ながら調節している段階である。あまり点滴はしたくなかったが、ことここに至れば致し方ない。抗生剤を落とすことになった。特にそれ以上のことはなさそうなので確実に気道が確保されたことでまずは一安心。後は感染が収まるのを待つしかあるまい。誤嚥も考えられるが、ウイルス性の可能性もあり、そうなれば抗生剤は無効。去痰剤などの対症療法しかない。腎機能には問題ないので補液はある程度入れても大丈夫で、残るは完全に呼吸状態との相談になる。
落ち着いていれば特にこちらの出る幕もない。抜管もしばらくは無理だろう。あとは時間が治してくれるのを待つのみ。

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