かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

力が入る

2012年05月16日 23時12分50秒 | 医者仕事
生理検査というのは基本的に被検者の協力があってこそ成り立つ検査である。たとえば、力が抜けなければひどいアーチファクトが混入してしまうこともある。今日の課題は従命が入らない人に検査をするということであった。成人の生理検査の報告もないくらいの非常に稀な疾患の方で、どのような結果になるのか想像もつかず、また常に力が入っているので検査に響かないか心配だったが、やってみると案外きれいにとれた。
さらに大変だったのは、座れない人にSEPの電極をつける作業であった。頭だけではなく、腰にもつけなければならないので手助けを借りてようやくの思いでつけた。こちらもまずまずの結果が出た。
終わった後でどっと疲れが出た。こういう検査はなかなか大変なものである。