かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

磁気刺激

2012年05月09日 23時41分29秒 | 医者仕事
いつも自分でやる検査は神経伝導検査、体性感覚誘発電位、運動誘発電位の3つであるが、運動誘発電位はコイルをあてて磁気で刺激する。すると、電磁誘導で電流が発生して神経が刺激されるという理屈である。検査自体はすごく簡単でわりと短時間に終わるのだが、その後が大変である。
きれいに波形が導出できていれば何も問題はないのだが、そうでない場合は幻の波を追ってたくさんの波形を何度も眺めるはめになる。これがなかなか大変で、実際導出不能とすることもある。あるいは参考値で逃げるという手もある。
今日は磁気刺激検査を2つやったのだが、いずれもその後の行程で労力を奪われて疲れてしまった。