習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『アリラン』

2013-12-02 21:54:00 | 映画
 キム・ギドク渾身の一作だ。先に最新作であり彼の復活を証明した劇映画『嘆きのピエタ』を見ているから、この作品の衝撃が薄まるか、というと、さにあらず。そんなのはまるで関係ない。  これは『悲夢』から3年の沈黙を破って放つドキュメント・ドラマだ。セルフ・ドキュメント。自作自演。すべてを自分一人で作った個人映画で、再び映画を作るために第一歩となった作品だ。なぜ、自分が映画を撮れなくなったのかを赤裸々に . . . 本文を読む
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劇団未来『真珠の首飾り』

2013-12-02 21:52:47 | 演劇
 ジェームス三木の台本を森本景文さんが再構成して1時間40分の作品に仕立てた。ボリュームのある長編をコンパクトに整理して見やすいものにして提示するって、簡単なことではない。しかも、これだけの内容の大作である。オリジナルのエッセンスを上手く抽出しなくては、ただのダイジェストになってしまうところだ。  しかも、この作品の持つ重量感を損なうわけにはいかない。そのへんが難しい。今回、劇団未来はそんな困難 . . . 本文を読む
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短距離男道ミサイル『裸のリア王』

2013-12-02 21:50:30 | 演劇
 チラシそのままの芝居で看板に偽りなし。裸芝居でリア王をそのままする。もちろん、脚色はしてあるけど、お話の骨格はそのまま。たぶんだけど、別にリア王をしたかったわけではなく、なんでもよかった。たまたま『リア王』だっただけ、って感じ。「リア王で遊ぼう!」という感じ。テーマとかない。自分たちなりにこのお話をどうアレンジして、現代によみがえらせるか、とか、あまりない。ただ、長編のネタにしただけなのだ。でも . . . 本文を読む
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