習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

衆愚芝居『ブサイクの村』

2014-07-28 19:49:42 | 演劇
これは見たい、と思った。この題材(ブサイク)を、鈴木さんがどういうアプローチで見せてくれるのか、興味津々、劇場に向かう。 それにしても、実に大胆なタイトルだ。このタイトルとあのチラシに魅かれた。あの変顔のイラストの不気味さ。これはちょっと普通じゃないと思わせるインパクトがある。最初はこれが鈴木さんの作品であることに気付かす、手に取った。でも、少しして、「なんだ、鈴木さんじゃないか、」とわかる . . . 本文を読む
コメント

『GODZILLA ゴジラ』

2014-07-28 19:39:42 | 映画
 ハリウッドがゴジラをどう描くのか。この夏、いちばんの映画だ。ドキドキしながらスクリーンと対峙する。なかなか、ゴジラは出てこないのもいい。芹沢博士(渡辺謙)の登場で、さぁ、始まるぞ、と思う。  ジュリエット・ビノシュが早々に死んでしまう日本のシーンまでは快調だ。15年後、地震、原発事故で、封鎖された地区に忍び込むが、そこでは、という展開も面白い。そして、そこからが映画は本番のはずだった、なのに、 . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

2014-07-27 21:09:31 | 映画
トム・クルーズ最新作は日本の小説(ライトノベル)が原作で、監督は『ボーン・アイデンティティ』のダグ・ライマン。エンタメとしては過不足のない作品に仕上がっている。しかし、途中から少し退屈する。あまりに単調な繰り返しが、映画のリズムを作るのだが、その流れに乗りきれなくなるからだ。 主人公は何度も繰り返し死ぬ。死ぬとリセットしてまたもとの1日前に戻る。記憶は残したままで、同じ1日をまた繰り返す。『 . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

『ノア 約束の舟』

2014-07-27 20:49:25 | 映画
期待したから、そのぶんがっかりも大きい。どうしてこんな中途半端な大作になったのか、娯楽映画が悪いとは言わないけど、この素材で、この監督がなんで、こんなファンタジーもどきを作るのか。莫大な制作費をペイするだけの観客動員を可能にするためなのか。もし、そうなら、ますますがっかりだ。これが妥協の産物だなんて思いたくはない。しかも、これでは娯楽活劇としての要件を満たしていない。『ブラックスワン』のダーレン . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

『女子―ズ』

2014-07-27 20:48:54 | 映画
 だいたいこのアホなタイトルからして脱力する。三木聡監督が作ったならきっと笑える映画になったのではないか。だが、福田雄一だから、それなりの映画にしかならない。いつもそうだ。企画としてはかなり面白いのだが、そのアイディア以上のものを提示できないから、すぐに飽きる。  パターンとしては『変態仮面』と同じである。ヒーローものの変化球でしかない。思いつきはそれなりに笑えるし、面白いものになりそうなのだが . . . 本文を読む
コメント

小川糸『あつあつを召し上がれ』

2014-07-27 20:46:25 | 映画
 なぜこの本を今頃読んだのかというと、理由は簡単。以前読んでいたことを忘れていたからだ。終業式の図書館の大掃除で、たまたま手にした。あれっ、と思う。「こんな本、読んだっけ、」と。あまり記憶になかったから、持って帰り、少し読み始めると、すぐに思い出した。  しかも、小川糸なのに、小川洋子と勘違いしていたから、読んでいないと思ったのだった。ばかだな、と思いつつ、読み始めると止まらなくなる。しかも、帰 . . . 本文を読む
コメント

くじら企画『夜、ナク、鳥』

2014-07-23 22:29:38 | 演劇
 これが最後のくじら企画となる。大竹野が亡くなってから、精力的に追悼公演を続けてきて、5年。今回の「大竹野正典劇集成Ⅲ」の出版をもって、くじら企画としての活動に終止符を打つことになった。もともと、くじら企画は大竹野の個人商店だったのだから、彼がいなくなった時点で終わりを迎えるのが、当然のなりゆきだった、はずだ。だが、この5年間、後藤小寿枝さんの尽力と、仲間の援護もあり、ここまで続けてきた。生前以上 . . . 本文を読む
コメント

あみゅーずとらいあんぐる『恋愛、それとも・・・』

2014-07-23 22:21:16 | 演劇
 今回のあみゅーずが描くのは、「恋愛」である。だが、ただの恋愛ではない。大事なのは、恋愛のほうではなく「それとも・・・」のほうみたいで、そこに込めてものを感じて欲しい、というのが条あけみさんたちの意図だ。ちゃんとお客さんに届いたかなぁ。  今回で4度目となるリーディング公演は、あみゅーずの定番になりつつある。簡単に出来るからやる、のではなく、本公演ではなかなか出来ないような大胆な挑戦が可能だから . . . 本文を読む
コメント

『マレフィセント』

2014-07-23 22:09:54 | 映画
 ディズニーが今度は『眠れる森の美女』の実写映画化に挑んだ。あれこれ新しいことに挑戦する。しかも、まるで新しくない題材で。『アナと雪の女王』の信じられない大ヒットを受けて、この映画もヒット中。恐るべしディズニーの大躍進。今更ながら世界のディズニーはすごい。アンジェリーナ・ジョリーがタイトルロールを演じる。あの顔。こわすぎ。  全編もう彼女のひとり芝居だ。こんな映画はなかなかない。主人公はオーロラ . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

桂望実『頼むから、ほっといてくれ』

2014-07-23 22:07:28 | その他
 こういうスポ根ものは枚挙に暇がない。だが、それでも書き続けられるのは、みんなが新たな物語を欲するからだ。誰もが感じる悩み、苦しみを抱え、それでも前進していく。スポーツなんかやっても意味はない。でも、惹き付けられる。桂望実のこの小説が取り上げたのはトランポリンだ。トランポリンでオリンピックを目指す男たちのドラマである。  マイナースポーツを取り上げることのメリットは、知らざれざる競技の現実に触れ . . . 本文を読む
コメント

『怪しい彼女』

2014-07-23 22:02:26 | 映画
こういうタイプのファンタジーって、韓国映画の十八番。本当に好きだなぁ、と思う。もちろん、僕も大好きなので、乗せられる。70歳のおばあちゃんが、20歳の女の子になってしまう。そこで起こる様々な日常の冒険がコミカルに描かれていく。定番なのだが、ちゃんと作られてあるから安心して見ていられる。楽しくて、切なくて、最後には、ほろりとさせられる。 失われた時間をもう一度取り戻す。しかも、ありえたかもしれ . . . 本文を読む
コメント

『グランド・ブタペスト・ホテル』

2014-07-23 21:51:56 | 映画
ウェス・アンダーソン監督の趣味の世界、ここに極まる。細部まで拘りまくったその意匠を堪能することになる。CGではなく、手作りの映像が素晴らしい。3つの時代のお話がオムニバスではなく、世界の内側へと向かうことで、ひとつのお話として描かれていく。スクリーンサイズも現在のビスタから、黄金時代のシネスコへ、そして、古典的なスタンダードへとどんどん変わっていき、そうしてお話の世界へといざなわれるという仕掛け . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

『エスケイプ・フロム・トゥモロー』

2014-07-22 21:13:45 | 映画
 モノクロ90分の映画だ。今時、めずらしい。しかも、なんの予告もなく突然、公開された(って感じ)。それも、メジャーであるTOHOシネマズでかなりの規模で上映されているし。ふつうこういうタイプの映画はミニシアターでひっそりと単館公開されるのが常だ。とてもじゃないが、地味すぎてお客が入りそうにない。なのに、である。どういう経緯からこういうことになったのか、不思議だ。そして、この映画自身もなんとも不思議 . . . 本文を読む
コメント

『渇き。』

2014-07-22 20:58:12 | 映画
中島哲也監督の過激な新作。冒頭からラストまでどこまで行くのか、というくらいに激しい。行方不明になった最愛の娘の救出のためになりふり構わない主人公の姿を描くという意味では、『ブリズナーズ』に似ているけど、あの映画の比ではない。もちろん、あの映画のヒュー・ジャックマンも凄まじかったけど、あれはあくまでもリアリズムからスタートしたのに対して、この映画の役所広司は最初から一貫して常軌を逸している。ヤク中 . . . 本文を読む
コメント   トラックバック (1)

『her  世界でひとつの彼女』

2014-07-22 20:56:32 | 映画
 スパイク・ジョーンズが今回放つのは、なんとも切ないラブストーリー。だが、彼が恋する相手は、人間ではない。コンピュータだ。彼女の声だけで、この切ない愛の物語は綴られていく。そんなことになるなんて彼だって夢にも思わなかった。声だけでコミュニケーション出来る人工知能とのやり取りを通して、彼は彼女を好きになる。  彼が好きになったのは、生身の肉体を持つ女性ではなく、ただの音声だ。だが、日々進化していく . . . 本文を読む
コメント