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映画・演劇のレビュー

浪花グランドロマン『愛の棲家 ~大竹野正典アンソロジー』

2019-11-13 20:34:36 | 演劇
  こんなアプローチもありなのか、と驚く。先日の万博設計『リボルバー』の驚きとはもちろん違うけど、このささやかな驚きは浦部さんらしい。身近なところからずっと大竹野を見てきた彼だからこそ、こういう大胆なアプローチも可能だったのだ。吃音を言葉遊びにして、ストーリーがわかりづらくなるのも承知の上で、延々と見せていく。言葉とリンクする身振りを通して、笑いに転化していく。そのバカバカしい行為を見 . . . 本文を読む
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くじら「本」会議『愛しのクマちゃん~くじらの日々~』

2019-11-13 20:25:45 | 演劇
  朗読劇と銘打つがほとんど芝居。簡単なリーディングスタイルを取りつつ、実は緻密な演劇のテイストを持つ。ドキュメンタリータッチを標榜し、ラフなスタイルで大竹野正典の評伝を作り上げた。とてもよく出来ている。大竹野正典没後10年企画の中で異彩を放つ。当然オフィスコットーネによる『埒もなく汚れなく』とは違う視点から大竹野を描く。大竹野の身内である小栗一紅による台本、演出は、事実をベースにしな . . . 本文を読む
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『ジェミニマン』

2019-11-13 20:19:23 | 映画
  アン・リーの新作なのだが、いくらなんでもこういう単純SFアクション映画をわざわざ彼が手掛けるのはなしだ、とも思う。でも、かつて『ハルク』も手掛けた彼である、どんな素材でも受け入れる、ということか。何を見せられるのか、ドキドキしながら劇場に入る。安易な映画ではあるまい。でも、職人技を求められそうな企画だ。では、なぜ、それを彼がやるのか。謎は深まるばかり。   でも、これ . . . 本文を読む
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『最初の晩餐』

2019-11-07 21:53:28 | 映画
  これも家族のお話。ふたつの家族がひとつになる。父親が再婚して、新しいお母さんとお兄ちゃんができる。3人家族だったところに2人がやってきて、新しい家族が始まる。その最初の晩餐。でも、映画は実は最後の晩餐の話だ。これは父親の通夜のお話。   通夜振る舞いは最初に父がこの家族のために作ってくれた目玉焼きから始まる。永瀬正敏の父。斉藤由貴の母。彼らの子どもたちは染谷将太、戸田 . . . 本文を読む
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BALBOLABO『恋する宇宙に人類は』

2019-11-07 21:45:03 | 演劇
  これはエビス堂大交響楽団の頃の作品なのだろう。とても懐かしい岡本邦彦作品だ。昔、このスピード感が凄いと思った。目まぐるしい展開に振り落とされそうになる。オカモト國ヒコは20年前の作品をあの頃のやり方のままで復活させる。だが、それは今見ても新鮮だ。全く古びないだけではなく、今の芝居になっている。ただ、今の時代にこのスピードは驚きにはならない。ということは、今後は更なる仕掛けが必要にな . . . 本文を読む
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『108~海馬五郎の復讐と冒険~』

2019-11-07 21:42:23 | 映画
  最近中山美穂はいろんなドラマや映画に脇役で出ているけど、なんだか納得がいかない。永遠のヒロインである彼女が歳を取って「おばさん」の役を演じるなんてなんだか嫌だ。彼女にはずっと綺麗でいてもらいたい。それが無理なら原節子のように引退して欲しい。せめて『Love Leter』のままでいて欲しいと願ったのは、松尾スズキも同じなのではないか。   竹中直人の『東京日和』から12 . . . 本文を読む
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青山七恵『私の家』

2019-11-07 21:40:04 | その他
  短編連作のスタイルで家族の肖像を描いていく11のお話が独立しながら絡み合い、3世代にわたる家族の物語を紡いでいく。これはどこにでもある4人家族の話だ。だけれども、それに「家」というものを中心に据えたとき、人と家との関係性から立ち上がる不思議なドラマが生まれる。父と母、姉と妹。姉は結婚して新しい家族を作っている。妹は東京から戻り、実家に寄生している。恋人と別れ、仕事もやめて何もせずブ . . . 本文を読む
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劇団三日月『雪解け』

2019-11-07 21:36:58 | 演劇
  今年もウイングカップが始まった。十年目となる今年は7劇団が参加する。昨年に続いて2年連続となるこの劇団三日月の公演を皮切りにして来年の1月まで続く。   さて、劇団三日月『雪解け』である。短いシーンで繋いでいくオープニングが心地よい。新婚家族に子どもが出来る。さらに2人目が生まれ4人家族となる。やがて子どもたちが成長していくまでを一気に見せる。そこから始まる物語は決し . . . 本文を読む
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