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映画・演劇のレビュー

『イミテーションゲーム』

2015-03-31 22:45:41 | 映画
『シャーロック』で人気者になったけど、いつも変な映画にばかり出ているベネディクト・カンバーバッチ主演。今回も実に彼らしい。ただの2枚目にはまるで興味ないようで、今回も変人。ジョニー・デップとはまた別にに味で彼も変わっている。 天才数学者がエニグマの謎に挑むお話なのだが(サブタイトル『エニグマと天才数学者の秘密』は、そのことがそのまま描かれてあるけど、この芸のなさもまた凄い!)、カンバーバッチが、 . . . 本文を読む
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『リトル・フォレスト 夏・秋』

2015-03-31 22:11:07 | 映画
この2月に公開された『冬・春』に先立つ『夏・秋』をようやくDVDで見た。批評も芳しくなく、正直言うと、あまり期待はしなかったこともあって、かもしれないけど、意外な面白さに驚く。何でも、自分の目で見なくてはわからない。特に世の中に流布するつまらない批評は極力避けて、信じない方がいい。(というか、僕はキネマ旬報くらいしか読んでないけど、そこに書かれてある批評がつまらない、という話) これもまた原作は . . . 本文を読む
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『暗殺教室』

2015-03-31 21:43:15 | 映画
久しぶりに映画を見て、金返せ! という気分になった。つまらない映画は多々あるけど、そういうのは最初からわかっているから見ない。もちろん、つまらないだろうと、承知していても見たい映画もあるから、そういうのは別に腹は立たない。問題はおもしろいはず、と思っていたのに、残念な映画だった場合である。この映画のように。監督は『海猿』シリーズの羽住英一郎なので、安心して見ていられると思った。しかも、このバカバカ . . . 本文を読む
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『花とアリス殺人事件』

2015-03-28 23:25:00 | 映画
これはないわ、と思いつつ、でも、とても気になった。仕方なく、公開最終週、レイトショーで1回こっきり上映されている劇場に足を運んだ。岩井俊二監督最新作を見逃すわけはない。だが、アニメーションであることと、今なぜ、『花とアリス』再び、なのか。よくわからなくて、大切なものに傷をつけるような気にもなって。怖くて行けなかった。  『花とアリス』は大好きな映画だ。でも、あまりにお誂え向きで、鼻につく。少女趣 . . . 本文を読む
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山本渚『吉野北高校図書委員会』

2015-03-28 22:35:52 | その他
これを読みながら、こそばゆいような、恥ずかしいような、隠しておきたい自分だけの秘密の部屋を覗かれたような。昔々のお話で、自分が子供の頃のあこがれを形にしたような。きっと高校生くらいの時の僕が夢見た(あこがれた)風景がそこにはある。少女趣味で人には言えない。でも、ひそかに思い描いた理想郷。でも、今の十分すぎるほど大人になった自分にはそれはもう照れくさいし、素直にその世界を受け入れられない。ないわぁ、 . . . 本文を読む
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ブルーシャトル・プロデュース『幸村 ~真田戦記~』

2015-03-28 18:24:08 | 演劇
今回のブルーシャトル・プロデュースの挑戦は「歴史もの」なのだが、単純に歴史ネタでエンタメするのではない。激しい戦いを2時間半にわたり、延々ととめどなく見せていく。その圧倒的なダンス・パフォーマンスを通して戦乱の世の無常を表現する。 だが、ストーリーはここでは「あってなきが如し」だ。大体、これは誰もがよく知っているお話なのだから、つまらない説明なんかはいらない。もちろん、ストーリーテラーである大塚 . . . 本文を読む
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劇団態変『試験管』

2015-03-28 17:54:05 | 演劇
久しぶりに態変を見た。とても新鮮な感動があった。それはこの作品が初心に帰ったようなシンプルな作品だったことにもよるのだろう。冒頭の金満里さんのソロがすばらしい。そこに彼女が「ある」だけで、圧倒的な説得力を感じた。それは原初的な風景だ。「何か」が始まる。もちろんそれはこの作品全体のテーマを象徴する。生命の誕生である。そこから始まるドラマを6人の役者たちが体現する。 役者たちのパフォーマンスをフォロ . . . 本文を読む
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『妻への家路』

2015-03-27 23:57:40 | 映画
チャン・イーモウがコン・リーと久々にコンビを組んだ新作だ。だが、作品自体はメロドラマの域を出ない。文革を取り上げる映画は最近ではめずらしい。それだけに期待したのだが、残念だ。今の中国映画はこういう暗い作品は好まれない。だからこそ敢えて今の時代にこういう作品を取り上げる勇気は買う。でも、どうして、こんな甘いだけの作品にしたのか。妥協の産物なら、その妥協の原因はどこにあるのか。監督はそれ相当の覚悟を持 . . . 本文を読む
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神原組プロデュース 浮狼舎番外公演『橋の下0番地』

2015-03-27 23:05:38 | 演劇
精力的に公演を続ける神原さんの新作だ。今回は2公演を連続して上演する企画。夜の美影組ワンナイトライブ『伝説旅役者 美影愛 小劇場の吠える!』(なんだか凄い企画だ。神原さんにしか出来ないことだろう)も興味深いけど、時間がなかったので、まずはいつもの浮狼舎を優先して見ることにした。 今回もまた、いかにも神原さんらしい作品だ。ちょっとしたハートウォーミングで、肩の力の抜けた作品になっていて好感が持てる . . . 本文を読む
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カトリ企画&iaku 合同企画 ~「紙風船」から90年。岸田國士の今~

2015-03-27 22:48:33 | 演劇
カトリ企画『ある夫婦』&iaku『あたしら葉桜』の2本立。岸田戯曲の傑作『紙風船』から90年という企画なのに、取り上げるのは、敢えて『紙風船』ではなく、ほかの作品である。『紙風船』は今までたくさんの団体が取り上げてきた。だから、そうではなく、『紙風船』に象徴される岸田戯曲のエッセンスを凝縮したほかの作品でそれを表現する。しかも、それに2団体はそれぞれ別のアプローチでチャレンジした。その試みは興味深 . . . 本文を読む
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『仮面ライダー3号』

2015-03-23 21:25:35 | 映画
今年の「スーパーヒーロー大戦 GP」は、なんと『仮面ライダー3号』という驚き企画。昨年の『平成ライダー対昭和ライダー 』も驚いた(特に藤岡弘を担ぎ出してきたこと)けど、今回はそれ以上だ。もちろん、映画は本格的なものではなく、子供向けでしかないけど、アイデアの面白さは群を抜いている。『仮面ライダー』がアメリカ映画の『スパイダーマン』のように大人向けの大作映画として作られたなら、と今まで何度も思ったけ . . . 本文を読む
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『ソロモンの偽証 前篇・事件』

2015-03-23 20:36:06 | 映画
2部作の前篇。出来ることなら一気に見たかったから、後篇の公開を待っていたが、何だか待ちきれなくなり、見に行ってしまった。成島出、渾身の力作。前編である本作はタイトルにもあるように『事件』が描かれる。後半の『裁判』に向けての助走でしかない。完全に独立した作品にはなっていない。お話の途中でいきなり終わるようになっている。ここまで、あからさまに何も描かれないまま1本の映画が終わっていいのか、と見ていて不 . . . 本文を読む
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『砂の器』

2015-03-21 23:08:05 | 映画
「午前10時の映画祭」(正確には、「第2回 新・午前10時の映画祭」)で、とういにこの映画を見てしまった。たぶん約40年振りに劇場でちゃんと見たのではないか。(TVでは何度か見ている)『砂の器』は感動的な映画だった。やはり大スクリーンで見て初めてこの作品のよさがわかる。高校生になったばかりの頃だった。(最初は中3の時で)幼い僕はこの映画を見て、映画に目覚めた。公開時には3回見た。何度も見たかった。 . . . 本文を読む
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『レイン』

2015-03-21 22:47:28 | 映画
ラジオからはDJの声。流れるジャズ。うら寂しい町、クリーブランド。3日間降り続く雨。何かが狂い始めた。それはほんのちょっとした齟齬だったのかもしれない。でも、それが決定的な「何か」になる。雨に流され、消えていくいくつもの小さなドラマは、それぞれの人生を狂わせていく。しかし、それは自分と自分の周囲だけのことで、他の誰もが知らないことかもしれない。表面的には何も変わらなく、でも、決定的に何かが壊れてし . . . 本文を読む
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『くじけないで』

2015-03-21 22:24:52 | 映画
次から次へと新作を発表していく深川栄洋監督作品。彼の持ち味がしっかりと生かされた秀作である。92歳の老婆を八千草薫(撮影当時82歳だったらしい)が演じる。彼女が、惚けはじめた今の自分と向き合いながら、その原点へと記憶を遡っていく。ぼけ防止のため、詩を書き始めた。そのことを通して、今の自分だけではなく、今までの自分を見つめなおしていくことになる。 映画は現在からスタートして、平成元年、昭和45年 . . . 本文を読む
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