5年間のスケッチである。刑務所に入っている夫。残された4人の子供たちと暮らす妻。彼女が子どもたちを連れて面会に行くシーンから始まる。いくつもの電車を乗り継いで、ようやくたどりつく。ほんの少し言葉を交わし、別れる。
マイケル・ウインターボトム監督は5年の歳月をかけてこの作品を撮った。主役の夫婦は役者が演じるが、4人の子供たちは実際の兄弟姉妹が役者として参加して演じた。しかも彼らが演じやすいよう . . . 本文を読む
リュック・ベッソンがマーティン・スコセッシを製作総指揮に招いて放つギャング映画。でも、シリアスではなくコメディだ。製作者としてこれまでもさまざまな作品を作ってきた彼が、自分の監督作品として挑むハリウッド映画へのオマージュは、ここに極まる。主演はロバート・デ・ニーロである。しかも、デ・ニーロの妻役でミッシェル・ファイファーまで担ぎ出してくる。これはもとギャングだった男とその家族の話だ。
予告編 . . . 本文を読む
人生に於ける6つの時間のスケッチを描く短編連作スタイルの長編。なんでもないある日の出来事を淡々と6つ並べていく。そうすることでひとりの孤独な女性の人生が自ずと浮かび上がってくるという塩梅だ。だが、あまりに図式的過ぎて、感心しない。
誰かと一緒にいても、もちろんひとりでいても、いずれにしても彼女はいつもひとりぼっちだ。ともだちとボーリングに行った16歳。28歳の恋人との海外旅行。結婚してもひと . . . 本文を読む