習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『天使のいる図書館』

2021-05-31 19:18:53 | 映画
狗飼恭子による脚本なので、期待したのだが、最初から違和感だらけ、そのうちなんとかしてくれると思ったけど、どうにもならない。なぜ彼女がこういう台本を書いたのか。何がしたかったのかがわからない。 どうしてこういうわざとらしい作り方をするのか、不思議。主人公(小芝風花)の性格設定が異常で、笑わせるためなのか、とも思うけど、ロボットみたいにしゃべるのとか、止めて欲しい。へんな女だけど、ここまで変人では、 . . . 本文を読む
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『メン・イン・ブラック インターナショナル』

2021-05-30 15:46:33 | 映画
ハリウッドの派手でバカバカしい娯楽大作をポップコーン片手に大スクリーンで見るという愚行(?)が不可能になった今、なんだかそういう行為すら懐かしい。仕方ないので、今日は自宅のTVで一応最新作で、見逃していた(というか、べつに見なくてもいいけど)その手の作品をのんびりと楽しむことにした。 そこで選んだのがこの1作だ。一世を風靡した『メン・イン・ブラック』の最新作であり、そのリニューアル版だ。主役のふ . . . 本文を読む
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『リベンジgirl』

2021-05-29 21:22:15 | 映画
衝撃的な映画である。こんなにもバカバカしい映画がこの世の中に存在していいのだろうか。何のためにこんなバカな映画が作られるのか。ふざけているのか。ふざけて映画を作っていいのか、いいはずもない。マンガですから、と言われても、納得でいないこともある。主人公のバカさ加減にはイライラさせられる。 東大経済学部を首席で卒業したことが自慢の鼻持ちならない女を桐谷美玲が演じる。まるで説得力はない。こんなバカな女 . . . 本文を読む
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『ふたりの旅路』

2021-05-29 19:44:37 | 映画
こんな不思議な映画があったのだ。2017年、ラトビアと日本の合作映画で桃井かおり、イッセー尾形主演。ラトビアって何処? そんなことすら知らないのだけど、そんなこと気にせず映画を見る。だいたいこの映画自体が不思議な映画で、桃井かおり演じる着物コーディネーターがラトビアで行われる着物ショーに参加するためラトビアの首都リガに行く。そこで知らない男の幻を見る。それだけ。説明はあるけど、それを見せたいわけで . . . 本文を読む
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『山のトムさん』

2021-05-28 17:30:22 | 映画
たまたまこういう映画を見つけた。こんな映画が上映されていたのか、と知らなかったから驚く。でも、そうじゃなかった。というか、映画ではなくこれはWOWOWのオリジナルドラマだったのだ。なるほど。納得。知らないはずだ。劇場では公開されていないし。 まぁそんなことはどうでもよろしい。クオリティは高く、映画としても十分通用する。これは『かもめ食堂』からスタートした食をテーマにしたシリーズだ。ほぼ同じキャス . . . 本文を読む
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『破れ太鼓』

2021-05-27 18:43:41 | 映画
ついついまた木下恵介を見てしまった。もういいよ、と思ったはずなのだけど、まだ見ていない映画がhuluには何本かある。それに実は昔見た傑作をもう一度見たいという誘惑もある。配信されていない作品もまだまだあるけど、見ることができる作品の中から今回はこの作品を選んだ。これは正解だった。49年作品。 坂東妻三郎主演で、大家族のお話。成金の頑固おやじと、その家族のお話で、向田邦子の『寺内貫太郎一家』やその . . . 本文を読む
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『ドリーマーズ』

2021-05-27 17:57:02 | 映画
ベルナルド・ベルトリッチ監督の2003年作品。『暗殺のオペラ』や『ラストタンゴ・イン・パリ』を見たのはいつの頃だろうか。高校生の頃だ。背伸びしていた。本音を言うと、子供には難しかった。でも、凄いとは思った。その後、リアルタイムで『1900年』や『ラストエンペラー』を見て、その世界観、壮大なドラマ作りに衝撃を受けた。映画芸術とはこういうものをいうのか、と思った。 あれから30年以上の月日が流れた。 . . . 本文を読む
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『プロジェクトV』

2021-05-27 12:41:26 | 映画
ジャッキー・チェンの新作だ。一度はアクション映画から引退すると宣言した彼だが、数年で翻意して復帰した後、コンスタントにアクション映画の製作を続けている。作品のレベルはもう明らかに落ちてしまったし、最近では主演のはずなのに、出番はめっきり少ない。アクションもしない。当然のことだろう。70歳を目前にしてまだ、アクション映画に出演していること自体が凄いと、受け止めるべきだ。香港から中国に拠点を移し、ファ . . . 本文を読む
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『茜色に焼かれる』

2021-05-27 11:39:13 | 映画
コロナ禍で生きる母親と息子の日々を描く石井裕也の渾身の新作。2時間24分の長編で描かれるのは、過酷な状況を自らの意志で引き受け、信念のもと、生きる女の姿。でも、どうしてそこまでこだわるのか、見ていてイライラさせられる。もっとふつうに生きたならこんな大変なことにはならないのに、と思う。不器用だというのではなく、彼女は自らこういう状況を引き受けてしまう。息子はそんな母親の気持ちが理解できないけど、彼女 . . . 本文を読む
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『地獄の花園』

2021-05-27 10:34:09 | 映画
『架空OL日記』が素晴らしかったので、バカリズムが再びOLに取り組む新作映画であるこの作品も、もしかしたら凄いものかもしれないと、少し期待はしていたけど、予告編とか見ていて、こんなバカバカしい映画をよく作るな、と呆れるばかりで、期待は急速に萎んでいた。ヤンキーOLたちの抗争を描くドタバタコメディ映画なんかに可能性は全く感じない。 永野芽衣や広瀬アリスが大挙してTVに露出して宣伝活動を繰り広げてい . . . 本文を読む
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『あの夜、マイアミで』

2021-05-25 19:55:59 | 映画
ある特別な一夜のお話。時代を動かす4人の男たちが過ごした一瞬の時間を描く。公民権運動を背景にして、黒人の自由と開放を指標とするマルコムXの戦いの一局面がこの数時間で描かれる。1964年、カシアス・クレイがヘビー級チャンピオンになった夜、彼の勝利を祝うためマルコムXが、同じく友人である歌手のサム・クックとアメリカン・フットボールのスター選手であり俳優でもあるジム・ブラウンに招集をかける。彼らが集うわ . . . 本文を読む
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『ブレインゲーム』

2021-05-25 19:05:46 | 映画
主役はアンソニー・ホプキンスとコリン・ファレル。まるで知らない無名の監督がこのビックネームを揃えて、そこにどんなことを仕掛けてくれるのか、期待してもいいはず。先週『ファーザー』を見てその斬新な発想と見事な作劇に感心した。あれも新人監督の作品だ。アンソニー・ホプキンスは、何を決め手にして作品を選ぶのか。 これはブラジル人監督アルフォンソ・ポヤルトのハリウッド・デビュー作。彼がどんな人で、どういう経 . . . 本文を読む
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『映像研には手を出すな!』

2021-05-21 16:28:26 | 映画
これも湯浅作品なので、調子に乗って見ることにした。25分12本のTVシリーズだけど、今回もどんどん見てしまい、気づくと1日で最後まで見てしまっていた。実写版のTVシリーズは以前見ているけど、アニメは未見だった。実写版を見たときにはこのマニアックなお話にはあまり食指はそそられなかったが、さすがにこちらは湯浅作品だ。しかも、当然だろうがとことんマニアックで、そこが面白い。アニメを作る高校生たちのお話を . . . 本文を読む
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村木美涼『商店街のジャンクション』

2021-05-20 21:43:48 | その他
場末の映画館。宣伝のために犬の着ぐるみを着て、映画の案内チラシを配る。その着ぐるみの中に入っていたいと願う3人の男女のお話。これは幻のお話だ。今時、場末の映画館なんてない。しかも商店街で着ぐるみでチラシをまくなんて、ありえない。でも、昔々ならそんなこともあったかもしれない。60年代なら、あり得ただろう。70年代でもなんとかありえる。でも、今ではない。 自分の存在を無にして、犬の着ぐるみに入ってた . . . 本文を読む
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『藍色少年少女』

2021-05-20 20:21:38 | 映画
全く何の予備知識もなく、たまたま見つけて気になった映画を見てみる。すると、そこには思いもしない世界が広がっていることがある。もちろん、とんでもない映画も多々あるけど、その場合もできるだけ自分で選んだ以上最後まで見るようにしている。無名の俳優たち、劇場でも十分な公開がなされていない作品がひっそりとアマゾンやnetflixやhuluでは配信されている。それを探すのが楽しい。この映画を見るまで倉田健次監 . . . 本文を読む
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