WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

教会音楽講習会 2

2014-07-28 | キリスト教のこと




I先生の声楽のレッスンを聴講している中で、先生の指摘のひとことひとことに、悉く深く共感している自分があり、
私も私の教会の聖歌隊に、自分の感じたことを伝えて、私の持っているイメージをかたちにしていっていいのだと思えたことは、大きな収穫でした。
聖歌隊指導のレッスンでも、先生はそのように仰ってくださいました。
「この曲の、何がおもしろいのか、何が好きなのか、自分の感じたことをそのまま伝えればいいのですよ」と。
そうは言われても、偏った受け取りかたをしてはいないか、間違いではないのだろうか…と自信もなく不安であったものが、ひと皮剥けて、一歩踏み出せたかなあと…


作曲入門のレッスンも聴講しました。
聖書のみことばの中から自分の好きな箇所を選んで、それにメロディーをつけるというもの。
当然五線紙を用意していくものと思っていたら、全く違っていました。
まずは「朗読」。
そして音の高低をつけず、終始同じ音程で詠む。
それから、ことばに従って高低をつけたり、長さを変えたり…などというプロセスを経てきたという2日目の状態は、まるでグレゴリオ聖歌のような旋律になっていました。
これが「みことばのうた」の基本形なのだなあ…と、
これもまた、とても感慨深く、私も作ってみたくなりましたとも!!

受講されている方は2人でしたが、それぞれ聖書の好きな箇所は、どうしてここなんだろう? というところからとても興味深かった。

 
 というのは、 すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。
 どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。(ローマ人への手紙 11章36節)


 神の約束はことごとく、この方において「しかり」となりました。
 それで私たちはこの方によって「アーメン」と言い、神に栄光を帰するのです。(コリント人ヘの手紙第二 1章20節)

歌にしたいほど好きなのだから、当然、その「みことば」に啓示を受けているのだろうけれど、それは、人それぞれで自然なのだ。
それと同じで、賛美歌や聖歌の歌詞から、何を受け取るかもその人それぞれでよいのではと、、、

でも、この2箇所は、ものすごく共通点があると思います。
私にはここを選ぶことはなかっただろうな。きっと、まだそこに至っていないからなんだろうな。
でも、今はお二方がそれぞれ、似通っているこの2箇所を選ばれた意味がわかる気がします。



さて。

個人レッスンの他は、教会音楽に関する講義、合唱の練習。それに、礼拝や祈祷会など。

立派なパイプオルガンのあるチャペルで、上質な、礼拝、祈りと讃美、音楽に満ち溢れ、まるで手入れの行き届いた、美しくしかも芸術性の高い花園をそぞろ歩いているような時間でした。


18歳で高松を出て東京で音大生としての生活を始めたとき、音楽に関して高い志を持った人たちの集まりの中で勉強することは、とても刺激的で楽しかった。
音大は、経済的にも恵まれた人たちが多く、私はそういう意味では底辺だった。

あるとき、2重唱の練習をするために、友人の家にいって、練習のあと、夕飯もご馳走になった。
1人暮らしのTAKAMIに家庭の味を…ということで、友人のご家族とご一緒させていただいたけれど、すごすぎるフルコースだった。
ものすごく美味しい澄み切ったコンソメスープ、エスカルゴ…と続いて、メインは松坂肉のスキヤキ。

レストランの個室のような、シャンデリアの下のテーブルで、「家庭の味」という料理をいただきながら、私は、実家の、雑然とした夕飯の光景を思い出し、
そのへんに当時幼稚園児だった妹のオモチャや、取り入れて、畳んでいない洗濯物が散乱しているお茶の間でのがやがやとした夕飯の時間が、ものすごくいとおしく、
大泣きしたいような気持ちになったものでした。


今回の教会音楽講座で、私はそれと同じような感覚を覚えました。
地元の自分の教会のことが、ものすごくいとおしくなりました。
それに、自分の雑然とした生活、、、
よく愚痴をこぼす職場の人たち、マイペースなのんびりとした生徒さんたち、勉強しないTak、小言を言う母、
次々といろんな人の顔が思い浮かび、そんな生活のすべてがいとおしくてたまらない気分になりました。

この自分の生活の場所で、神さまは「音楽」となって、これまでも、これからもずっと私と一緒にいてくださるのだなあ…と、、、
なんという恵み深い神さまでありましょうか、、、



















ところで、この3日間の画像はこの食事の画像のみ! 冒頭の画像を含め、毎昼、夕食5回分です。
これが、ものすごく美味しかったのですってば!
(朝食は、指定の旅館の和風な朝食ですが、これもとっても美味しかった♪)

神学校の生徒さんや、卒業生の方たちが、心をこめて作ってくださいます。
シェフはプロの方で、ワンプレートなんだけども、とても凝っていて、味も絶妙で、毎回の食事がものすごく楽しみでした♪
ご飯も、毎回、ふつうの白ご飯じゃなく、ターメリックライス、とか、ピラフ?とか…

普段は全寮制の神学校の研修生たちの1食あたりの費用は¥270なんだそうです。
この講座の3日間5食は、きっともっと予算は多いと思いますが、普段の¥270でも、とても美味しく、お腹いっぱい食べられるとのこと。
それがシェフにとってはチャレンジなのだとか。



さあ、次回最終回は、数年ぶりの上京、番外編です♪♪♪

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2 Comments

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Unknown (おゆき)
2014-07-31 06:54:34
とても貴重な経験ができてほんと良かったね。

聖書の言葉・・・今は無宗教なので読んでもいないけど
もう少し歳をとったら仏教なども含めて聖典は読んでみようと思ってる。
宗教では気後れする必要はないと今は思ってる。
傲慢かな?^_^;

娘が吹奏楽に触れるようになって
我が家程度の生活レベルでは
踏み込んではいけない世界に入っちゃった気がしてる・・
ただ、どこまで娘の希望を
かなえてやれるかは分からないけど
音楽は身近にあってほしいから
できる限りは応援していきたい。

なんだか変な文でごめんなさい~<(_ _)>

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 (TAKAMI)
2014-07-31 12:47:01
♪おゆき
いんや~ホント、楽しみではあったんだけど、想像をはるかに越えた、素晴らしい講習だったよ。
神学校ってことで、ほんと~に気後れしまくりだったけど、
私の場合、神さまと音楽というのは、ものすごく深~~いところで繋がっていて、それでもう「よし」って感じだな
mitsukiちゃん、もしかして音大に行きたいとか??
Takは今、ビートルズにハマって、父ちゃんに貰ったベースをまた出してきて、弾いてます。
一方、パッフェルベルのカノンをサックスで練習したり…
ジャンルにとらわれず、いろんな音楽を次々自分で発掘して広げていくのは、見てて嬉しくなるよ♪
宗教は生活とぴったり密着してるもののように感じるので、
仏教の聖典でも聖書でも、ある期間で一気に読破するより、毎日少しずつがオススメですよ~。
かくいう私も、聖書を通読しようとして、まとめてガーッ!と読もうとするタイプで、なかなか進んでいかないわ(^_^;)
大学受験のとき、上野の「法華クラブ」というホテルに連泊してたんだけど、そこのベッドサイドには「仏教聖典」「「があったっけ。
すごくそそられて、最後まで読んでみたいと思ったもんだなあ…

ホテルに置いてあるとしたら普通「聖書」じゃん。
そんな時代もあったよね~~~

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