WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

マンハッタン 蘊蓄

2005-04-01 | 酒は心
★ライ・ウィスキー 3/4
★スィート・ベルモット 1/4
★アンゴスチュラビターズ 1dash
ステア→カクテルグラス
★マラスキーノ・チェリーをカクテルピンに刺して飾る

辛口の強い酒の蘊蓄ばかり書いているので、今日はちょっとスウィート系のおしゃれ?なカクテルを紹介します。といっても、「マンハッタン」は、材料の全部が酒で、ジュース類は一滴も入っていないので、強いんですけどね♪

マンハッタンを語る前に、ウィスキーについて少しだけ。

ウィスキーは12世紀にアイルランドで生まれ、スコットランドに伝わったとされています。語源はケルト語の「Uisqebeatha」(ウシュクベア)…命の水。
ワインやビールが紀元前から作られていたのに対して、液体を蒸留することによってアルコール度数の強い酒を作るというワザは、錬金術師によって発見されたのです。そしてそれをシェリー樽に隠している間に熟成が進む… ウィスキーの歴史は、密造と隠匿の歴史ともいえます。飲んべーのまさに「スピリッツ」ですね。

世界のいろんな地域でウィスキーが作られていますが、大きく5種類に別れます。
「スコッチ」「アイリッシュ」「カナディアン」「アメリカン」「ジャパニーズ」
各地で、原料や製法が少しずつ違います。大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシなど。もっと簡単に分ければ(ここからは、私の蘊蓄です。念のため)「モルト」(大麦麦芽)と「それ以外」大麦が原料でも発芽させないものは「それ以外」です。地域で分けると、スコットランドと日本がモルト・ウィスキーの主な生産地です。

マンハッタンの原料のライ・ウィスキーは、アメリカンウィスキーの仲間です。アメリカン・ウィスキーといえば、まず「バーボン」。この地域ではコーンを主原料とするウィスキーが生産されています。開拓時代、荒れ地に強いということで、ライ麦からコーンへと移り変わっていったということです。税を逃れるためってのもあったかな。そして、有名な逸話ですが、バーボンの熟成に内面を焦した樽を使うのは、これも開拓時代、山の中に魚を運ぶ樽を使ったため、魚の臭みを消すために焦していた名残りとか。ここにも飲んべーのスピリッツを感じますね。

…と書いておいて、オシャレな「マンハッタン」に戻るのか、、(^_^;)
でも実は「マンハッタン」って、インディアンの言葉で「酔っぱらった」という意味もあるそうです。
残念ながら、スコッチやジンに比べて、私はライ・ウィスキーは語れるほど飲んだことがないのですが、ライ・ウィスキーとスウィートベルモットの相性は素晴らしい!です。
ウィスキーをスコッチに変えると、「ロブ・ロイ」というカクテルになりますが、私にとっては全然違うのです。「マンハッタン」はキリッと頭がスッキリする感じ。「ロブ・ロイ」はスコッチとベルモットの香りが混ざりあって、酔いが深まっていく感じ。これも私だけの蘊蓄ですから、安易に信じ込まないように(^_^;)ちなみに、「ロブ・ロイ」とは「紅毛のロバート」。スコットランドの「ロビン・フッド」みたいなアウトローの英雄です。赤いチェリーを飾ったきれいなカクテルも、意外と男性的なんですね。

最近、「蘊蓄」を書くにあたって、酒関連のサイトをあちこち徘徊してみてますが、蘊蓄人間があちこちにいます~。みんな、好きなこと書いてるなあ~。そんな中で「日本バーテンダー協会」系列の人のサイトは、そうとは明記していなくても読めばわかる!って感じ。なかなかおもしろいです。私は一応ここのスクールの卒業生なので、大きくハズしたことは書いてないだろうと思います。ある程度はご安心を。でも、鵜呑みにしてはいけません。
自分の味覚を信じましょう。



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Comments (5)
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