WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

人は石ころ

2004-11-23 | よしなしごと
今日は「勤労感謝の日」でした! 私も勤労してるんだ!感謝されたし(^_^;)
最近、国民の祝日は、移動するので、さっぱり覚えられませんが、
私は小学校のときに「国民の祝日」すべて覚えさせられたように思います。
かなり納得いかないのは、「10月10日 体育の日」が移動する祝日となってしまったことだなあ~
「海の日」とか「みどりの日」とかもイマイチピンときませんが…
私が子供の頃住んでいた街では、祝日にはあたりまえのように日章旗が掲げられて、「ストリート」になんとなしにおめでたいムードがただよっていたものでした…

子供の頃の体験や習慣というのは、人間のとてもベーシックな部分としてずーっと大人になっても残っているような気がします。
なんにもわからない子供は、それが「正しいもの」「絶対的なもの」と感じて育っていくのです…
そしてそれが崩壊していくことは、子供にとって大きな衝撃的な出来事で、トラウマになってしまうことさえもあります。

「家族」についてなどがそうです。自分には「父と母」がいて、この家族で暮らしている…というのは、子供にとって絶対的なこと。それがある日突然両親の離婚や死によって崩壊する…。自分にとって疑うこともなく絶対だと思っていたものが崩れていくことは、その子供の今後の人生にどれだけ大きな決定的な影響を与えることでしょうか。
天災や、戦争はなおさらのこと…
でも、子供たちは、健気にそれらを「不幸」とは考えず、「宿命」と受け止めて、乗り越えていくべきものと諦観しているのです。無意識のうちに。
人間の歴史は崩壊と再生の歴史。戦後生まれの恵まれた子供達は、「崩壊」を体験せずに幸せな?子供時代を過ごしてきて、今になって、バブリィな時代の崩壊を乗り越えられずにいるのかもしれません。

何が「幸せ」なのか。それは自分で選んで体得するもの。
周囲から与えられるものではありません。
逆にいえば、私は息子に幸せを与えることはできません。
自分が誰かに幸せを与えられると考えるのは奢りだと思います。
わたしが、何かひとに対してできることがあるとすれば
ただ伝えること。
それが、相手にとってどう受け止められたとしても。
たとえばわたしが「コレが愛です」といって100%の愛を投げかけたのに
彼は「コレがムカつく!」と思って受け止めるかもしれません。
「想いはそう簡単には伝わらない」
と、覚悟して、それでも「私は伝える」という態度、、スタンスを貫くことかなあ。

人間は石ころ。
石ころを湖に投げる。
石ころは沈むけれど、波紋が広がっていく…












Comments (2)
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