ペンギンの憂鬱

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父、帰る

2011-12-23 | 映画
母とつつましく暮らしていた兄弟のもとに、突然、12年も
家を離れていた父が帰ってくる。
写真でしか顔を知らなかった父の帰宅に兄弟は戸惑うが、
父は家長然と振る舞い、母もそれを平然と受け入れる。
翌朝、母の提案で兄弟は父とキャンプに出掛ける。
兄のアンドレイはたくましい父をすぐに慕い始めるが、
弟のイワンはどうにも父を信用できず、抵抗してしまう。
3人はぎこちない雰囲気のまま、目的地のとある無人島を目指すのだが…。

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久しぶりに気合の入った「暗い」映画でした
嫌いじゃないんだけど、とにかくどーーんと重くて

goo映画解説を読んで、思い出した。
↓だから借りてみたんだった。
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ヴェネチア国際映画祭のグランプリ・金獅子賞を初監督作で受賞という、
同映画祭初の快挙を成し遂げたアンドレイ・ズビャギンツェフ監督。
新人監督賞もW受賞した本作は、世界中の批評家から絶賛を受け、
39歳の彼の名はロシア映画界の新星として知れ渡ることとなった。
静謐でありながら観る者の感情を揺さぶる力強い作風が、
タルコフスキーの再来と評された所以であろう。
+++

とにかく難しい映画です。
父親になりそこねた、裏に隠されたストーリーがあるんだろうけど、
そこは全く語られず、物語はロードムービー風に淡々と進んでいきます。

ただ、弟、イワンを演じた子が、すごく良かった!
感情の揺れを見事に表現していて、訴えてきました。
最後のシーンも(ここがこの映画一番の見所だと思うんですが)
素晴らしく、見終わった後もずーーーん、と心に残ります。

久しぶりに映画見ると、体力が要ることに気付かされた冬の昼下がり


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