節操

先日、関西電力から「節電協力へのお礼」メールが配信されました。この夏の計画停電実施に備え「需給逼迫のお知らせメール」なるものに登録していたためのようですが、計画停電を実施することなくこの夏を乗り切れた…と綴られていました。まだまだ暑さは続いていますが、朝夕は気温も下がって来ており、季節は確実に夏から秋に舵を切り替えたのでしょうか。

最近の暑さは尋常でなく、「熱中症」などという言葉が当たり前になりました。「日射病」とは異なり、室内外を問わず発症の危険があると言います。勿論予防するには、体感温度を下げて発汗を抑え、適度な水分・塩分補給が重要と言われます。今では運動部の部活などでも、水分補給が大切とされ、マイボトルを持ち歩いて、いつでもどこでも水分摂取をする…ということが好ましいとされています。

それは確かに健康上必要な配慮なのですが、少し行き過ぎて場所を問わずタイミングを問わず、好きな時に水筒を呷る…というのが当たり前になりすぎているような気がします。どこでも飲んだり食べたりしていいというのは、間違いではないかと思います。飲んで良い場所と、飲んで良い時間をキチンとわきまえることも必要な事ではないでしょうか。

更に、もっと節操がなくなっているような気がするのが携帯電話です。携帯電話の良いところは、携帯性です。いつでもどこでも電話が取れて、連絡が着くというのは、一昔前にはあり得ませんでした。…が、こちらも時と場所をわきまえるべきです。緊急の連絡が入ることはやむを得ないと思いますが、会議や授業の席を突然立ってまで対応しなければならない緊急連絡が入るのは、国の首相くらいなものでは無いでしょうか。私たち凡人の大半は、「今」でなく、「30分後」でも全く支障はないと思うのですが。





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