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敬老

2020年09月22日 | 社会派らぼ
9月第3月曜は、国民の祝日の一つである「敬老の日」です。多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」のが趣旨とされています。

各自治体では「敬老祝い金」と称して、高齢者に現金支給を行って来たようですが、世の中の高齢化と共に、廃止・縮小する自治体が増えていると言います。草津市でも77歳の市民を対象としていた「長寿祝い金」が2020年から廃止され、支給年齢は88歳からという事になりました。平均寿命とされる年齢(男性79.64歳、女性86.39歳)を下回る年令で祝い金は要らないのではないかという事で、今後は88歳、99歳、100歳以上の方々が支給対象者となっています。

加えて今年は、コロナウイルスの影響で地域の祝賀行事が中止されているようですが、例年ですと70歳?以上の方々を対象に、地域で祝賀行事などが執り行わます。地域によって年令もやり方も異なるようですが、祝い膳などが用意され、歌や踊りなどが披露される会場もあるようです。

多年にわたり社会に尽くして来た方々に謝意を表し、その長寿を願い祝う事に異論はありません。ですが、高齢化という波は確実にどの地域にも押し寄せており、こうした祝賀行事を実施する側のボランティアスタッフが、実は対象者であることも当たり前のような時代になりました。更に、100歳を重ねられる年齢の方々に、一律現金を支給する事に意味はあるのかと、問いだすと様々な問題がそこには眠っている事も事実です。

世の中は最終的にはお金が必要です。お金が無ければ何一つできないし、生活も好みも種々様々な人たちの誰しもに役立つのが現金です。けれど、人によっては買い物に自由に出かける事もできなくなっておられるかもしれません。ある意味で万能であるお金は、実は何も考えずに処理できるものなのに、何より平等で誰もが喜ぶという偏った基準があるように感じます。

児童手当といった類のものも大抵は現金が支給されます。子どもの教育にお金がかかるのは事実ですが、配布された現金は本来の意味合い以外のものに使われることにも全く制限はなく、だからこその誰でもが歓迎する手法なのだという事になります。

社会が、そうした世代に感謝することは美しい事ですが、実際に祝ってもらって嬉しいのは、家族や友人かも知れません。家族が無い、知人も無い…といった方々が多くおられることは承知しています。が、家族や友人・知人に恵まれなくても、社会と繋がる事は可能で、繋がった先での祝意で心は満たされるでしょう。社会と繋がる事を良しとしない人々にとっては「敬老の日」だけ繋がる社会も不要かも知れません。


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