ぱそらぼ (ぱぁと1)

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生きていく強さ

2018年08月27日 | 命の生き方
米国フロリダ州で、銃乱射事件が発生し、2人が死亡しました。銃乱射事件は、アメリカで今年232件目になるのだそうです。報道によれば、容疑者は自殺したようです。eスポーツは「エレクトロニックスポーツ」の略で、電子機器を用いて行う娯楽・競技・スポーツ全般を指すのだそうです。コンピューターゲーム、ビデオゲームと言えば良いでしょうか。要するにゲーム大会の会場で、銃を乱射したわけです。容疑者はeスポーツの大会に出場して負けたことがあり、それが乱射の動機になったとも報じられています。

日本では幸い、銃の所持が認められていませんので、時折報じられる無差別通り魔事件などでは刃物が武器として使われることが圧倒的に多いわけです。アメリカの中でも銃規制を求める声もあるようですが、なかなか実現には至りません。

子どもに人気の無料オンラインゲームサイトに「モモ自殺チャレンジ(Momo suicide challenge)」という名のゲームが現れました。「モモ自殺チャレンジ」は、ロシア製の「ブルーホエール」に追随する恐れがあるとして、絶対に手を出さないようにと呼びかけられています。ブルーホエールは「自傷する」「ホラー映画を観る」といったタスクが次々要求され、最後には自殺を勧めるというゲームで、ロシア全土で130人以上の死亡者が出たというものです。開発者は若者に対する自殺教唆の罪で有罪判決を受けました。

生きていくのに注意しなければならない事が、確実に変わってしまいつつあります。日本では昨日「24時間テレビ『愛は地球を救う』」が放映されました。これは1978年から生放送で実施されるチャリティー番組で、障害者や被災者、難病患者などにスポットを当てつつ、寄付金を募るといったものです。チャリティー番組と言いつつ出演者にはギャラが支払われているとか、「感動もの」に仕立てられた障害者ドラマの放映、チャリティーマラソンなど、一方で視聴者の不評を買いつつ、41回続いてきました。

福祉に充てられる予算には限りがあります。こうした番組を通じ、芸能人の人気を利用して、広く寄付金を集める事は悪いことではありません。…が、計算され尽くした「感動」には興ざめする部分も無いわけではなく、こんな経験を繰り返しても、若者が「生きていく強さ」には繋がって行かない気がしてしまいます。人は、その人生を賭けるに足るものを見出すことができずにいます。様々な分野での研究・発展が、世界をここまで発展させたことは確かですが、人の心は今やかつて無いほどに、荒んでいるのではないでしょうか。おあつらえ向きに作られた場面では、涙も流すし、気の利いたコメントも出すけれど、それと自分の生きざまとは、全く別のところにあるような、空疎な思いが消えません。