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覚せい剤

2018年08月09日 | 社会派らぼ
覚せい剤を液体状に加工した「覚せい剤リキッド」が初摘発を受けた…というニュースが報じられました。熊本県警が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕したのは、電子タバコで覚せい剤の成分を蒸発させて吸引していたとされる男女数人で、家宅捜索で覚せい剤の粉末とそれを加工した覚せい剤リキッドを押収したとあります。

電子タバコとは、乾燥葉や液体を電熱線の発熱でエアロゾル化する装置で、普通グリコールや水、香料などから成る液体が用いられるようですが、ニコチンを追加することもできるとか。ニコチンを含む電子タバコ用の液体は、日本では販売されていないとの事ですが、海外から個人輸入が可能だと言います。路上での使用は自治体によって異なるようですが、たばこの喫煙より害が少ないと、静かに広まっているようです。

今回の覚せい剤は、こうした市販のリキッドに覚せい剤の粉末を混合し、覚せい剤成分を吸引できるようになっていたと言います。ニュースでは、その手軽さから蔓延する恐れがあると警告しています。…という警告記事には、図解してどんなふうに覚せい剤リキッドを電子タバコで使用するかが、分かりやすく図解(苦笑)されています。電子タバコ自体は、路上で吸引することが認められているか否かは各自治体で異なっていても、ニコチンを含んでいてもいなくても、しょせんは「電子タバコ」ですから、他人の前でも堂々と吸うことが可能です。そこに覚せい剤の成分が入っているか否かは、見ている他人からは分からないのだと思います。

良く「知る権利」という言葉をマスコミは好んで使います。私たちには「知る権利」があって、それに見合う情報を提供するのが、新聞やテレビの役割だというものです。が、何もかもを「知らせる」という事がは、本当に正しいことがどうかは分かりません。覚せい剤に手を出したいと思う予備軍は、このニュースの図解を見て、こんなに簡単にできるんだ…と、意を強くしないとも限りません。吸引している人を見かけても、電子タバコだから…と誰も気にかけないかも知れません。

このような図解報道が本当に必要かどうか、はなはだ疑問です。勿論、こんな図解が無くても、「覚せい剤リキッド」という報道だけで、十分なヒントになるのは間違いないわけでしょうけれど、メディアにはメディアの良心を期待したいと思います。「すべてを知る」ことは、必ずしも幸せな事ばかりではありません。

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