前回の話題の続きですが、ついつい買ってしまった、
高野秀行「ワセダ三畳青春記」(集英社文庫)をさらっと読了。
実を言うと、90年代バージョンのこういったもの(椎名誠三部作のようなもの)
を誰か書いていないかなとどこかで思っていたので、
非常におもしろおかしく読みました。
まあ、どこかで辺境作家?というハテナマークが浮かんでいた作家だけに、
食わず嫌いなところがあったのですが、
何のことはなく、無茶苦茶おもしろいです。
宮田珠己、高野秀行、穂村弘の3人で
ひと世界できてしまうかもです。
この3人に加えて、吉野朔実も加えたら、
何て豪華な連載陣なのだ、「本の雑誌」は。
って、結局そこにたどり着くのか…。
でも、このおもしろさをそのまま伝えるのは至難の技です。
やっぱり、活字の媒体としての能力というより
受け取る側の処理能力の問題なのかも。
TVやネットに負けるな活字。
(とはいえ、マニアックな方向に行けば行くほど、ドツボにはまるのかも)
いや、絶え間ない努力がいずれ実を結ぶのだと、
もう少し信じてみよう。
(たとえ、いくつか出版社が潰れてようとも)