梅雨入り、と言われてチョコッと雨が続いて、その後梅雨明けの様な晴天が続く。
そんな梅雨入り後の晴天は以前からもあって、何年か前の数年、6月の第1周か第2週は晴天の中、槍ヶ岳へ登って槍沢を滑ることにしていた。
これは’07年6月5日のもの。誕生日の一日前だったが、無事一つ歳をとることを槍のテッペンで確認した。
そう言う「オタンジョウビ」をその数年前から続けていた訳だが、最後は’09年。
翌’10年は5月下旬に涸沢から白出のコルへ登った後、急にやる気なくなって、その後も行く気が起こらず、今年もダルい、シンドい、もうエエわ、でひきこもっている。
さて、今日の天気、台風が東へ逸れて、外は梅雨明け(?)、イヤ台風一過の秋のすがすがしさ。
これなら6月第3週だって槍沢は滑れたハズ。タダ、ワタクシの元気がないだけ。
いずれにせよ、明らかに気象は異常です。
ひきこもりの日々、先週もファーマー“昔のトモダチ”サンから、タマネギ、ジャガイモを貰って、早速ポテトサラダなどを作ってそれをアテに呑んでいた。
そして今日はカレーでそれらを煮て喰らう事にした。
カレーは硬く安っすい牛肉を美味く喰らう方法であり、ヤサイを喰う為の「鍋」だと思う。
昔はルゥを使わない方法でやっていたが、最近は市販のルゥを使う。これもスーパーで並んでいる一番安いモノ。
硬く安っすい牛肉を柔かく喰えるまで長く煮るので、ヤスモンのルゥでも安モンの肉からダシが出て美味い。大体、ルゥのパッケージの裏に書かれている成分はどのメーカーのモノも同じだし。
で、とにかくパッケージに描かれた分量に従って煮るが、ナンセこれは鍋なのだ。
まず、分量より少し多めのタマネギと、親ゆび程度のニンニクとショウガをフードプロセッサーでミジンにする。
次に安モンの硬い肉を常温にして塩コショウし、アツアツの鍋で焼き色をつける。
そこにミジンにしたタマネギ他を入れて、グチュグチュ炒めて、テキトーに混ざったら、カレー粉を加え少し炒めて、カレーっぽい香りがしてきたら分量の水を入れ、沸騰したらアクを取り、月桂樹の葉ァを2枚ほど入れ、パッケージに描かれた時間より長めに煮る。煮ていたのを忘れる程、煮る。
煮ていたのを思い出した頃、火を消してルゥを溶かし、また忘れるほどまた煮る。
煮ているのを忘れていても、ガスレンジは1時間で止まる様に制御されているので安全です。
そしていよいよ「鍋」にする。
貰ったジャガイモ、包丁で皮を剥こうとすると、表面の薄いやわ肌がペロンと剥ける。エエッ!ナンデ?生のままヤのに。
そして赤ちゃんと言うかピチピチギャルと言うか、そんなツル肌が現れる。思わず頬ズリしたくなりそうになる。
これは包丁で分断してはいけない。そのまま「鍋」に放り込む。
次に小さいタマネギ。これも極力やわ肌を残して丸々放り込む。
そして忘れるほど煮ると、とても美味い「鍋」の完成。
ジャガイモは表面の1割程にカレーが浸み、程良く煮られていた。
タマネギも同様にカレーが浸み、独特の甘さがにじみ出ていた。ヤスモンの硬い肉も数時間煮て、箸で千切れるほどに柔かくなっていた。
この夜のBGMは、ボサノバの美しきミューズ、「ナラ・レオン」、CDの最初の曲は“インセンシティブ”。
これ確か、「こんなに愛してル私の気持ちが判らないおバカさん(インセンシティブ)」とか言う意味だったと思う。
でも今回はワタクシ、赤ちゃんと言うかピチピチギャルの様な、柔いタマネギとジャガイモの気持ちは判りましたけど。
まだ「彼女達」タマネギとジャガイモは残っている。しばらく「鍋」のカレーは楽しめそうだ。