アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

戦犯は、消費税ではなくあの3人…民主党敗北

2010年07月15日 | Weblog
 この度の参院選では、我が家の意見は真っ二つに割れました。
 私は、年収200万円に満たない(押しも押されもせぬ年金生活者)。消費税が仮に10%になったら、今でも苦しい暮らしがどうなってしまいますか?消費税増税には、絶対反対。
 ところが、家人は…「巨額の財政赤字削減をどうするの!消費税しか上げられる税金がないでしょう!」と、大変な憤りよう。日本という国の存続には消費税を上げるしかないのだと…。
 平穏だった我が家、参院選により大きな亀裂が入ってしまいました。

 家人のように日本のこれからを憂い、消費税を上げることが必要だと考えた有権者がどれだけいたか?民主党の惨敗から自ずとはっきりしました。
 唐突に消費税増税をぶちあげた菅さん。その後が良くなかった。「しまった!」と、思ったらしく、「年収250万円の人については…」という所得に応じて消費税を免除する案を出したのですが…「300万…」「350万…」と、だんだん上がっていった。単なる思いつきで言っていたのかねえ?とどめに、「次の選挙まで消費税を上げません」だと!だったらはじめから言わなきゃ良かったのに。選挙が終わった今は、「(消費税増税に関しては)自民党の案を参考にして…」。ありゃ?民主党の案はどうなの?稚拙…。

 細野某という民主党議員が、「参院選の民主敗北は、消費税問題に挑戦した結果。増税の意味を理解しない有権者が多かった」NHKの番組での発言。 つ、つ、つまり、「消費税増税の意味がわからないバカ国民が多い!バカ国民のせいで民主党が負けた」ってこと?これほどはっきりと国民を愚弄する政治家も珍しい。国民をバカ扱いしてはいけません。

 菅さんが認めているとおり、確かに「消費税10%増税」は、敗因にあげられる。しかし、それは敗北への追い風にすぎない。
 敗因その1 小沢さんに象徴される政治とカネの問題がウヤムヤ。小沢さんが元気でいるじゃないか!9月をにらんだ動きもあるじゃないか。そんな民主党は危なっかしくてしょうがない。
 敗因その2 鳩山さんの理想主義で沖縄がふりまわされた。普天間問題にからみ、国際的な信用を失う政権運営をしてきた。そんな民主党なら、この先危なっかしくてしょうがない。
 …この2点が主要な敗因でしょう。そこへ、「消費税10%増税」という超ド級の風を吹かせた。つまり、この度の参院選民主党の敗因は、「小沢ー鳩山ー菅」にある。

 「選挙に消費税はタブー」といわれているのに、自らそのタブーを破って、堂々の敗北…。これじゃあ、菅政権は長続きしませんよ。やることが、素人っぽい。まだ「野党意識」から抜け出していない。菅さんにとって居心地が良いであろう野党へ、リリースしてあげるのが良いと思う。

 北日本の田舎に住む私にとって、この度の参院選は盛り上がれませんでした。家人がうるさいので、渋々投票所へ行きましたがね。投票用紙を渡され、記載台へ行ってから、「だれの名前を書こうかな」という、やる気のない状態。顔で選ぼうにも、記載台には候補者の名前は貼ってあっても、写真は貼ってない。エンピツを転がそうにも、6人以上の立候補者がいるからこれも無理。
 立候補者に、ハッピーアンドブルーのオッサン(敏いとう:国民新党)がいた。私の気分は、「アンハッピーアンドブルー」でしたよ。
 唯一盛り上がれたのは、公太くんが共産党の現職に競り勝って、東京選挙区(5人区)の5番目に滑り込んだことですね。