アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

アシストを重視することにより敗戦戦犯選手は減る

2010年07月01日 | Weblog
 サッカーのワールドカップ南アフリカ大会、日本のサッカーが世界と肩を並べたことをしめしてくれました。ベスト8をかけたパラグアイ戦、PK戦でPKをクロスバーに当ててしまった駒野くんは試合後泣きじゃくり…。PK戦は残酷です。駒野くんにしてみると、「おまえのせいじゃない」と慰められても…自責の念の濁流になすすべなく…この場から消えたい…そんな気持ちだったでしょう。

 団体競技において、「あいつのせいで負けた」と、いうことはありません。「駒野くんがPKをミスしたから負けた」とはならない。なぜなら、0-0で延長戦へ。延長戦も0-0だったからPK戦になった。得点しておればPK戦にはならなかった。得点しなかったのは誰?もちろん駒野くんもその一人だが、キーパーも含めた11人が得点しなかった。PKを外したのは駒野くんであっても、チームの敗戦は、チームが得点しなかったから。特定の個人のせいでは決してないのです。
 ゲームキャプテンの長谷部くんが言いました。「PKは時の運。だれのせいでもない。それまでに決着をつけられなかった自分たちのせい」さすがだと思いました。岡田さんが、キャプテンを任せた人物です。
 監督はどうなんだって?「敗戦の責任は、オレにはない」という監督などいません。チームの成績は、良くも悪くも監督のせいということになります。

 サッカーは、得点者だけでなく、「アシスト」も讃えられた競技でした。これが野球なら、(走塁幇助のような例もあるにはあるが)アシストは、「ない」といえます。

 このアシスト、Jリーグに移行してからは公式記録として取り上げられなくなってしまった。理由は、アシストの基準がはっきりしないから。
 ○ 得点につながったパスなのか?単なるパスだったのか?
 ○ 最も効果的に得点につながることになったパスは、得点者へ渡る3つ前のパスだったのだが、それをアシストとするのか?
 ○ 得点者が、長駆ドリブルしてそのまま得点した場合のアシストって誰?
 ・・・そんな面倒な記録は止めようということ。

 アシストを記録とすることが衰退した理由は分かるが、基準を明確にしてJリーグでも復活させてほしいです。
 アシストを復活させてほしい最も大きな理由は、「11人でプレーしている。敗戦は、○○選手のミスが原因…なのではなく、全員の責任」という当たり前のことが選手にも、ファンにも意識されるようになるから。そうなると、ミスで泣く選手が減っていく。敗戦の責任は個人にはないから。
 また、地味な「アシスト」に、少しでも日を当てることができる。

 今回の、サッカーワールドカップ南アフリカ大会、日本代表が躍進した。体力面、技術面、作戦面が世界のレベルになったから。そして、もっとも大きなな躍進理由は、「試合前の国歌斉唱で、全選手が声を出して国歌を歌った」ことです。日の丸を背負って戦うのですから当然といえば当然。(この姿を見せていただいただけで私は満足でした)
 もう一つ付け加えたいのは、選手が公式ユニフォーム(スーツ)をきちんと着ていることです。コシパンもアンパンもおりません。今日帰国しますが、空港へ降り立った姿も、「きちんとした服装」でしょう。それでこそ、日本の代表。