アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

スナップとスナック、ダーツとダッツについて

2010年07月03日 | Weblog
 「フェラガモ」を「フェラ鴨」だと思い込んでいる(いた)人って多いと思います。そんな奴はおらんやろって?ホントホント!
 ロンドンの「ビッグ・ベン」については、フェラ鴨より有名。「大きな便」だと…。この種のスパイラルに入ると、元寇の時、海岸線に置いたものとか、慶応高校のトイレで見つかった、「UUU(アンシンジラブル・ウルトラ・ウンコ…信じがたい極太の便)」へまで話が逸れそうなので、閑話休題。

 遠来の客がありました。2日間で合計8人。ありがたいです。7時間もドライブして、遊びに来てくださる。
 お土産の中に、「スナップえんどう」が…

 「スナップえんどう!美味しいよなー!」 
 「スナップだって?アハハ!スナックえんどうでしょ!」
 「スナックともいうけど、正しくはスナップだよ」
 「訛ってんじゃないの?スナックが正しいでしょ!」
 うーん、家内は、「スナックえんどう」を主張。

 「スナックえんどう」という呼び名が今も残っているが正式名称は、「スナップえんどう」。正式と言い切れるのかって?農水省が統一した(27年も前の話)のですから、正式でしょう。

 スナップはどういう意味か?スナップは、「snap」。「ピシャ、ポキン、パチン、カチン…と音を立てる」…そういう意味。ポキンポキン折れるえんどうまめということで、擬音語からのネーミングです。
 日本に入ってきたときに、「小さなスナック」という歌が流行っていた。そのため、農産物輸入関係者のオヤジの耳には、「スナップ」が、「スナック」と聞こえた(デエやテェーの世界)。そんなわけで「スナックえんどう」の名称が一大勢力として入り込んだ。…こういう事情でしょう。
 「小さなスナック」を知らない?40年前に、パープル・シャドウズが歌ってましたよ。歌詞?「ダカラナンナンダ!」と、言いたくなるような歌詞でした。歌詞の中に、「小さなえんどうがポキンと折れた」というフレーズはなかった。

 「スナップ写真」は、「ピシャピシャ写真か?」だって?その通り、早撮りのことです。ですから「スナップ撮影」と表現する方が正しい。
 スッポンのことを英語で、「スナッピング・タートル」という。素早く噛みつくところからのネーミングです。
 野球で、送球の時など、「スナップ」というが、これも「素早く」です。

 家内に講義したのですが…逆に抗議はされなかったものの…「アハハ、ガハハ」の有様。私の高尚な、「スナップの説明」を全然聞いていない…。こまった人です。交誼を止めようかなあ。

 なお、えんどうは「最古の野菜」といわれています。ギリシャ時代にすでに栽培されていた。「遠藤さん」と関係あるのかって?「豌豆(えんどう)」と書くので、遠藤さんとは無関係。広辞苑は、豆の産地であった、「大宛国(だいえんこく、ウズベキスタンの一部)」から来ているのではないかと推測しています。

 「ハーゲン・ダッツ(Haagen-Dazs…Hの次のaにウムラルト)」というアイスクリームがある。「ハーゲン・ダーツ」と発音すると、「ハーゲン・ダッツですよ!」と注意(?)されたりする。そもそも、ハーゲン・ダッツの売り出しの頃のCMでは(白人たちが)、「ハーゲン・ダーツ」と発音していましたよ。「…ダッツだ」という人に、「どういう意味なの?」と聞いてみると良い。大半は、「うっ!そ、それはド、ドイツ語でハゲ・脱毛(ハゲ・ダッツ)…じゃないかな?」「デンマーク語で、アイスクリームだよ」。…解ってない。意味も分からず、ダーツだダッツだの部分だけ、知ったふりするんじゃないよ!ってこと。
 ハーゲン(Haagen)は、コペンハーゲンを連想させようというところからの造語。デンマーク語では、「København」。英語では、「Copenhagen」。ドイツ語では、「Kopenhagen 」ですから、「Haagen」は、ない。コペンハーゲンを連想させる=高級な乳製品をイメージさせるという意図。
 ダッツ(Dazs)は、脱毛をはじめとする、「脱」とは無関係。これも単なる、「なんとなくカッコイイ音だから」ということです。意味などありゃしない。
 ありゃ?スナップ(snap)と、ダッツ(Dazs)、似たもの同士だったんだ!

 今日、これから東京へ行きます。午後、表参道の結婚式・披露宴に出席します。その会場は、昨秋「宮崎あおい」が結婚式・披露宴を挙げたのと同じところ。小栗旬・佐藤隆太・上地雄輔・山田孝之らも来ていた…。今日は来ないと思うが。
 披露宴の客へ、「スナップえんどう」を配り、スナップとスナックに係わるウンチクを語ろうかと…荷物になるので止めときます。ハーゲン・ダッツは、金がかかるので…これも止めときます。