・・・昨日、「人生、100歳時代」の話を書いたが、その折、子供の頃に見た年寄り老人の様子を思い出した。
育ったのは、大阪の昔からの町で、小学校低学年の頃、学校から家まで、寄り道をしながら帰っていったときに、道の脇で、椅子に座って通りを通る子供と話をする老人がたくさんいた。
その一人が、「私は慶応生まれで、日露戦争に従軍した」という男性がいた。
その老人は、我々子供に、右手の人差し指が欠けていて、戦争で亡くしたと話しながら見せてくれた。
また、我が家の場所が京都~大阪の幹線道路近くだったので、「私は鳥羽伏見の戦いで、兵士が通るのを見た」という、高齢の老人の体験談も聞いたことがあった。
昨年は戊辰戦争から150年というイベントがあったので、当時90歳近い老人が生きていたら、その話は、嘘ではないように思う。
私の祖母も、明治初年の生まれで、私が小学生のころ亡くなった、
しかとは記憶は多くないが、父が三男だったので、年に数回、我が家に遊びに来て、一か月くらいは滞在していた。
毎朝、起きると、南向きの縁側に出て、彼女は、太陽に向かって、手を合わせていた。
家のだれもやらない作法なので、幼なかった、私に強く記憶に残っている。