・・・古代史に興味を持っている人以外は気に留めなかったかもしれませんが、先週末に1300年前の戸籍の実物が九州の大宰府跡近くで発見された。
「新聞の記事切り抜き」
上の年表にも掲載されているように、最初の戸籍は「大化の改新」のころにできた、と日本書紀には書かれているが、実際には飛鳥浄御原令によるものが最古といわれている。
今回の発見された戸籍は飛鳥浄御原令による庚寅年籍(コウインネンジャク)に基づいたものらしい。
その後に、大宝律令に基づいて作られた戸籍(702年)は正倉院文書として残っている。
面白いことにきわめて貴重な正倉院の戸籍も、今回の発見の庚寅年籍の戸籍も、現在の福岡県糸島市、付近に住んでいた人たちの戸籍であったことである。
あの有名な魏志倭人伝には、糸島市の戸籍あたりに、過ってあった伊都国に半島からの使者を受け入れる邪馬台国の役所があったように書かれている、紀元前後から、人が住み、発展した場所であったらしい。