・・・1998年の5月に英国の南部と湖水地方を10日間旅した。
湖水地方の旅で一番記憶に残っている景色が生垣のある牧草地帯の景色です。
とてもきれいで日本にない緑の景色でした。
見渡す限り低いなだらかな丘が続き、緑の土地は色々な形に生垣で区切られている。
こうして農民が自分の土地を昔から、生垣で区切って牧草地帯を管理していたそうです。
昨日、見たテレビの番組でその生垣が農民の生活と如何に密接であるかとか、生垣の作り方、生垣の効用、など色々と牧草地の生垣について紹介していて、昔見た湖水地方の景色の成り立ちを知ることができた。
生垣は人工的に作ったものですが、50年に一度くらいの作り直しで、維持でき、鳥や小動物類など色々な動物と植物が豊富で、多様な生態系を作っていて、尚且つ、イギリスの治水もこのシステムで維持しているらしい。
生垣を作っている木はサンザシ、リンボク、ニワトコ、リンゴ、ヒイラギなど主に棘のある木が主体で密接に枝を組んで作る。
生垣にできる、ニワトコやリンゴを使ってジャムを造ったりクリスマスにヒイラギを飾ったりと生活に密接に関係しているらしい。
イギリス以外にもオーストラリアやニュージランドなどでも同じような生垣があるらしい。
イギリスの緑の丘に続く生垣の景色は、私がもう一度見てみたい世界の景色の一つです。