ジョギングはシャンパンの味

ジョギング、写真、革クラフト、木工、パンつくり、日本の古代史などを趣味にして楽しんでいます。

「中国人研究者の見た 邪馬台国」を読んで

2011年12月26日 07時18分08秒 | 読書

・・・私は以前から日本古代史に興味を持って本読んでいる。

  特に表題の「邪馬台国」時代の日本の姿は、日本には文字で書いた記録が無く、唯一文字で書かれた書物は隣国の中国正史、「三国志」の中の「魏志の東夷伝・倭人」で、そこに書かれているのが当時の日本の姿である。
  従って、この書物の研究が日本の古代史研究のかなりの部分を占めてきたわけである。
  しかし、それらはほとんどが日本人の研究者がやってきた事績であって、それが書かれた中国の研究者による研究は少ない。

  
  

 上の本が「中国人研究者の見た 邪馬台国」という本です。
  この本の著者は汪向栄と云う日中交流史学者で、戦前に京都大学で東洋史を学んだ人です。

  私がこの本を読んで、知りたかったのは、著者が本の中で云っている、「・・・古代中国人が正史を編纂するときの取材や編集の方針、蛮夷諸国への対応、漢語の使用方法などは中国人でないと理解できないことがある。・・・・」から、どんな考えか゛出てくるのかということです。

  そういう立場から、著者は 「・・・"邪馬台国"の所在地は、古代のアジアの帝国の中国が行っていた、冊封の条件に照らし、周辺諸国の一地方の実力者を王にすることはないであろう、三世紀の日本において、現在見られる遺跡遺物から見て、どの地域が最も先進的であるかというから結論は明らかである。・・・」と述べている。

  彼の結論は邪馬台国は奈良にあったという考えである。  

コメント (1)
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