・・・最近の一年以上は毎日のように好きな日本古代史の本を読んでいる。
最初は単に知りたいだけの興味で本を読んでいたが、今は何が判っていて、何が判っていないのかと云うことを自分なりに整理している時間が多い。
そのためには、いろいろな人の本を読んで、云っていることで共通していること、単なる私見である部分とを整理していると、少しづつ日本の古代が見えてくる。
・・・私は工学の分野で、過去に、機会があって日本のトップの研究家から、ある専門分野の教えを受けながら勉強した経験があるので、学問のやり方についてはそれなりに経験があるのが、古代史を勉強する時に参考になる。
・・・最近、読んでいる本に松本清張の「邪馬台国」と云う本がある。
彼は歴史の専門家ではないが、とても素晴らしい歴史の研究家である事がよくわかるし、なりよりも、研究する態度が、柔軟なのがいい。
判らないことをどう取り扱って次に進むかと云う態度がよい。あまり細かいことにこだわって、大勢を見失ったりはしない。
判らないことは判らないとし、しかし、次に進むためにどう考えればよいかと云うことを適切に処理している。
…今年の初めに読んだ宮崎康平「まぼろしの邪馬台国」以来の日本古代史の良書に出会った気がする。