ようやくジナを千秋楽にて観られました。
この日はブルース役のギュドンはじめ大人キャストも千秋楽です。
もちろん大好きなチェ・ジェリムさんのトランチブル校長も千秋楽で
友人とトランチブル満喫席を前後で座って堪能しました(笑)
前後だったのでチケッティングは死闘だったー^^;
でもせっかくジェリムさんの千秋楽ですから最高の席で観たいですものね^ ^
おそらくトランチブル校長狙いとしたらあの席前後が人気なので今回は大成功でした!
ジェリムさん。
ミュージカル俳優10年、高身長と持ち前の悪そう(でも可愛げがある)な雰囲気を存分に活かせるトランチブル役で今年の韓国最大のミュージカル賞で主演男優賞を受賞しました。
ノミネートされたメンバーみてもやはりダークホースだったかと……。
ジェリムさんはまず声がいい。
歌を聴いた瞬間まず感じるのは喉が強い。
ノートルダムドパリでも歌うまキャストしかいない中でも声量と歌のうまさが目立っていて
韓ミュファンの間では「安心して見られる俳優さん」なんて言われてます。
一昨年は半年、俳優業を休業して演技の勉強をしたそうでノートルダムドパリのグランゴワールもマチルダのトランチブルも役の咀嚼の仕方がとても上手だな、と思いました。
誰がなんと言おうと(笑)この一年で観た俳優さんの中で一番パフォーマンスに惹かれた方です!
初演マチルダは計7回観劇をしうち5回ジェリム校長でした。
ジェリム校長、ウヒョン校長
全く違った役づくりでそれぞれに魅力も良さもあったと思います。
でもやっぱり私はジェリム校長が好きだったなぁ。
本当におかしかったから…^ ^
この日のミス・ハニーはジニさん。
The Hammerの歌い出しにゆっくり立ち上がり覆いかぶさるように見下ろすジェリム校長と小さく屈んでいくジニさん。
2人の関係性をじっとり表現しまたトランチブルの巨大さも際立ちいいペアだなぁと思います。
ジェリムさんもじわ〜っと不気味に声だしてくるのが素敵です。
最初に観客に強烈に印象づける大事なシーンなのでこの2人の演技大好きです。
トロフィーを取るとき片脚あげるジェリム校長可愛いです^ ^
トロフィーを見つめる表情はおかしいです^ ^
ジェリムさんの
국가대표급 인간이 되고싶나?(国家代表級の人間になりたいと?)
눈앞의 경계선, 그 선을 지켜라아아~(目の前の境界線、その線を守りなさい)
この部分の歌い方が大好きです。
声も良く歌も上手いし、ジェリム版のトランチブル校長という人間みない人間性が分かる上手い歌い方なんです。
初見でこの歌パート見た瞬間にジェリムさんファンになりました^ ^
最後も素晴らしく邪悪だった(笑)
チキョラアァア⤴︎と圧をかけた歌い方がすごい
リボン体操は公演期間中かなり苦労したジェリムさん。
前回もリボンを二回もつかみ損ねすごい形相で取りに行ってました。
千秋楽までもいろいろ苦労あったようですが今回リボンキャッチまでノーミス!と感動した瞬間
リボンがお団子頭にからまるというオチ!^^;
その瞬間の顔の怖さったら…←
結局、椅子に座ってもリボンからまったまま退場でした(笑)
ウヒョン校長のヒステリー気味のアニヤアニヤアニヤ
ジェリム校長のマッドネスなアニジアニジアニジ
同じシーンでも性質のちがうトランチブルです
最後にポツッと言うアニジ(アニヤ)
ジェリム校長は地声(男)
ウヒョン校長は裏声(女)
一番違いがはっきりと出たシーンで印象深かったです。
アマンダが投げ飛ばされ戻ってきた後マチルダに
「넌 지금 아주 큰 실수를 했어어어」と吐き捨てプイッと去る瞬間の表情は何回みてもおかしい^ ^
Bruce前の会話シーン
ブルースがおおきなげっぷをした後べろっと空気を舐めふんふんにおいを嗅ぎ
ニヤッと笑い「ブルース・ボグトロッター」という嬉々とした表情は本当に危ない人。
ブルースが謝ろうとしたら「아냐 아냐 케이크 맜있었다면 좋지... 뭐...(いやいやケーキ美味しかったならいいの…何も…)」と猫なで声でニヤニヤ。
なんて言ってたかフルでは記憶出来なかったけど(校長はいちいち単語多い! 笑)
대단하다(素晴らしい)기쁘다(嬉しい)だの声が気持ち悪いくらい高く優しい言い方をします。
そしてオーシェーフ!で怒りをこめてシャウト
そこから徐々に声を低くしていきブルースに詰め寄り巨大なチョコケーキを食べろと脅す目のイっちゃってるジェリム校長が本当に素敵…←
歌もウヒョン校長よりやや音域広めで歌っていた印象でしたが
台詞はそれ以上に声の高低差があり良くもあったけど低い声で囁くように(このシーンとか)言われると
耳の機能が良くないわたしは聞きとれず
ウヒョン校長で台詞がはっきり分かるということが多かったです。
結局ケーキを食べきって悔しそうに「잘 했다 브루스 나이스(良くやったブルース、ナイス)と一気に言い拍手して去るジェリム校長。
舞台から階段を降り客席の前方通路で立ち止まります。
この日の通路側席に見慣れたジェリムさんファンがたくさんいました(笑)
わたしもだけど^ ^
二幕The smell of rebellion
トランチブルという役は最低で更にジェリム校長は最低も最低なんですが
本当にかっこよくてねぇ、、、マチルダはハマるほど作品に魅力は感じなかったので
こんなに観るつもりは無かったんですがジェリムさんのこの曲を聴くために予定より観てしまいました。
体力鍛錬時間と宣言する悪い顔が素敵です(笑)
素のジェリムさんも目つき悪く悪役顔なのにトランチブルメイクすると本当に悪そうで顔で笑わせます。
完全なる好みですがこの一曲でいろんな声を出しトランチブルのごとく
舞台上をすべてコントロールする歌唱力には惚れ惚れとします。
でも正直トランチブルにこんなに歌上手い人はいらないと思います^^;
影ではジェリムさん&ウヒョンさんの無駄遣いと言われてましたしね…。
もっと歌える人なのにあれだけは本当に勿体無かった…。
物足りなかったのはファンだけではなかったようです。
リベリオン後半、跳び箱の上に座り
불순종의 낌새 반항의 냄새(不従順な気配、反乱の匂い)と拳を突き出し歌うところから
普段でも一気に声量をあげていき구역질이에에(吐き気が〜)と熱唱するジェリムさんですが
今回はグヨッジリエエオオエェ的にアレンジして歌いました!
かっこよかったー!!!!本当に本当にかっこよかった(トランチブルなんだけど)
ジェリムさんらしい歌い上げ方でした^ ^
もちろん最後の
ネガーーーーも爆音でした(笑)
最後もトランチブルの青いかぼちゃパンツをペロンとスカートをめくって見せびらかすジェリム校長。
相変わらず腰のひねりが女子力高くここだけ無駄に妖艶なトランチブルでした(笑)
そういえばジェリム校長は跳び箱をとぶ前に必ず「はっ!」という気合をいれてから跳ぶんですが
今回すごく力んだ声を出したからかなり跳ぶ気なんだろう、と思っていたら
想像以上に高さがあり飛行時間長くてびっくりしました(笑)
ジェリムさんもさすがにびっくりしたのか着地後口元ちょっと緩んでいたし^^;
いつからかカテコでも笑顔を見せなくなったジェリム校長で何があっても最後までトランチブルでいたブレない人だから
口元がすこし緩んだことすら珍しく笑っちゃいました^ ^
いもりが足にくっていた後の떼줘(とって)は見るたび可愛い声を出すなぁと思ってましたが
最後の떼줘も可愛かったです^ ^
ドンタンの天才少女その2(笑)
イ・ジナはお父さんが声楽専攻というのもあり歌が上手いのもありますが
何よりファンの間では「表情富者」と言われていたほどくるくる表情の変わる表現力の完璧なマチルダでした。
本当にジナチルダ観られて良かったです…
ドンタンの天才少女その1のソミョンは発声も滑舌も良く台詞の伝達力はやはりピカイチでしたが
ジナも本当に凄く声が綺麗で台詞に色があり表現力に長けていました。
立ち姿もスラッと綺麗で将来がとても有望な女優さんになりそうです。
20年後くらいにドンタンマチルダズでウィキッドやらないかなぁ、なんて期待しちゃいます^ ^
マチルダという作品はマチルダの話が全てです。
元となる脚本に演出がありそこに各マチルダ役の解釈が絡み同じ話でも全く印象が変わる作品でした。
ビリーは踊りである程度違いはわかるからどんなビリーかは分かりますが
マチルダは言葉が分からなければマチルダの表現してる事も解釈も1ミリも理解出来ない難しい作品だと思います…。
本当に難しかったです。
でも、ジナのマチルダはフェルプスさんがしめる「ハッピーエンド」に顔をしかめるマチルダでした。
ジナチルダにとってはハッピーエンドでは無かったようです。
ジナマチルダは、冷静で周囲の大人の愚かさを鼻で笑うようないい意味で生意気で気の強いマチルダでした。
4人のマチルダのなかで最も冷めていて、大人びたマチルダです。
父親に繰り返し言う「전 여자라고요(私は女の子よ)」の台詞が話が進むごとに乾いていきます。
どんどん見放し、軽蔑していきます。
その表現力には鳥肌が立ちました。
ガウンの感性も凄いと思うところはしばしばありましたがジナもなかなか。
最初で最後のNaughtyは観ていてなんだかモヤっとしました。
ジナのマチルダがこの時点ではまだ分からなくて
なぜそこまで静かな湖に次々と石を投げるように歌うのか不思議で。
でもそのモヤモヤはジナの解釈である「ハッピーエンド」に最後繋がり
これまた鳥肌ゾワワ〜でした。
フェルプスさんに「子が愛されるってとても美しいことよね」と言われた後
ジナはその言葉を誰よりもゆっくり受け取り心の中にしまい込むんです。
そして、うつむき、怒りを露わにし、頭を振って、ギッと睨みつけるように前を向きます。
怒りを見せたマチルダはジナだけでした。
傷ついたり、悲しみを見せたり唯一と言っていいくらいマチルダが弱さをしっかり見せるシーンですが
ジナははっきり怒りを見せました。
怒っていいんですよね、自分の状況に。
愛され大切にされ、誇らしく思ってもらう権利がないマチルダ
求めるなんてことはとうに諦めて両親に対して怒っているマチルダがジナチルダでした。
ジナのこの解釈を見て、やっぱり私はこの作品は好きにはなれないな、と思いました^^;
(ファンの皆様すみません、いち感想です…)
娘を持つ母として小さな女の子に絶望を持たせる「ただの話」が私には「ただの話」ではなく楽しめませんでした。
スッキリしました(笑)
もちろん楽曲もキャストのパフォーマンスもステキな作品ですが
根本的に観終わってワクワクしないし「子供にとって大人とは、親とは」と
深く考えさせられる作品で悲しくなります。
ビリーキャストが多いから興味を持った作品でしたが
ビリーのように心が温まる終わり方でもなく
観劇中に見せられたブラックユーモアがチクチク胸をさし続け楽しめませんでした。
子役たちが可愛い、だけで観られたら楽しいかも知れません。
でも実際子役たちはいち役者として表現者としてパフォーマンスをしていて
ただ可愛いねー前より上手くなったねーだけでは観られない量の台詞と解釈をしていて
観る側もまっすぐしっかり観ないと子供たちに失礼だな、と感じるほどの熱量でパフォーマンスをしていました。
マチルダ役だけじゃなく全キャストが、です。
英語であるのかは未確認ですが韓国語ではしっかり「虐待」という台詞も出てきます。
マチルダは5歳、4歳の女の子を現在育ててる私としては観ていて複雑な気持ちになることが多かったです。
ジナが怒りを見せてくれたおかげで私は「マチルダはいい作品だけど楽しい作品ではない」と
はっきり自分のなかで整理がつきました。
Quietは凄かった。
친묵(沈黙)と囁くように歌いました。
厳かな沈黙でした。
怒りを見せるマチルダが囁くように歌うQuietの凄みが分かるでしょうか。
もうこれでジナにノックダウンでした。
楽に初めて観たのは幸か不幸か。
いいものを見せてもらいました…^ ^
ギュドン最後のRevolting Children
ギュドンのパァッと明るい笑顔も最後のドヤ顔も愛おしかったです^ ^
世宗から通うのは大変だったろうに。
オルチェンイチーム。
子役アンサンブルは最初、クドキチーム、ドロンニョンチームからスタートしました。
そして折り返し地点の100回公演からオルチェンイチームとコタクチチームとチーム編成が変わりましたが
私は結局コタクチチームでのRevoltingは観られなかった気がします(あやふや)
オルチェンイチームでは二回観られたのかな?
このチーム名はすべてトランチブル校長の悪態からつけられた名前ですが
日本でも「いもり」や「ウジ虫」「鼻くそ」「おたまじゃくし」というチーム名になるのかな?
おたまじゃくしはある意味可愛いかった(笑)
オルチェンイチーム
4チームあった中で一番好きなチームでした。
なぜって?
元マイケルふたりがいたからです(笑)
ヒジュンはすご〜く私好みのマイケルで更にナイジェル役も本当に可愛いくって
約一年以上ヒジュンを観られて幸せでした^ ^
ヒジュンナイジェルの「溜め」は最高でした。
ヒジュンナイジェルの「オモッ」は最高でした。
Revolting直前のスペリングをわざと間違えるシーン
普段なら「C A F 고양이(猫)」とスラっと言うところをFまでかなり溜めたのは何故?^^;
忘れちゃったのかとドキドキでした。
ホヨル。
韓国マイケルズの中でも大好きなホヨルでした。
そんなホヨルがトミー役に。
すこし残念に思ってました。
トミーは見せ場が少ないし、ホヨルの良さがいかせない役だったからです。
同じトミー役のエリックも同じでしたが
エリックは踊りだすとエナジー爆発で誰より目立つ、まさに「ビリー」だった子なので
それなりに存在感を発揮していましたがホヨルにトミー役は勿体無かったです。
でもRevolting前の「우리 모두를 초키에 넣을 순 없어요!!(僕たちみんなをチョーキーへ入れることは出来ませんよ!)」のトミーの台詞
みるたびホヨルは声を低めて怒りを露わにしていてその表現の仕方に舌を巻いて観てました。
エリックは勢いよくバババっと言いますがホヨルの方が静かに怒りがこみ上げていてわたし好みでした。
エリックはエリックらしくあの勢いが何よりも魅力ですが^ ^
ヨナ。
初めてヨナをデビーで観た日にズキューンと胸を撃ち抜かれました。
上手い、ヨナは上手いの一言に尽きます。
デビー役を本能的に理解しているというか立ち姿から話し方すべてがデビーでした。
そしてマチルダではラベンダー役に。
9月末に初めて観た日に「ああ、やっぱりヨナ好きだなぁ」としみじみ思いました^ ^
ミラクルのラベンダーの可愛いソロパート
엄마가 그랬다!나는 발레리
냐!(ママが言うの 「あたしはバレリー
ナ)
왜 이리 예쁘
냐!귀요미 발레리
냐!(なんでそんなに可愛いか
な!可愛いバレリー
ナ)
더 예뻐지려면 케잌 좀 그만먹으렴(もっと可愛くなるからケーキ食べるのはもうやめようか」)
난 이미 예쁘니까 케잌 더 내
놔!(あたしはもう可愛いんだからケーキもっとちょうだい
な!)
ここは日本語でも韻を踏んで訳せますね!
太字にした部分が韓国語は「ニャ」の音でした。
親バカさが分かりやすい柔らかい語尾で見事な翻訳です!
このニャ!の部分をラベンダー役は声が跳ねるんだけどそれがとーっても可愛くて^ ^
おててもヒラヒラお姫様のよう。
だけど最後のニャ(正確な発音はヌァ)はドスのきいた声としかめっ面で歌いその落差は身悶えするほど可愛い歌い方でした。
ヨナに出会えて本当に良かったです。
可愛いくて大好きです。
それから、マチルダのお母さんを演じたチェ・ジョンウォンさん
ビリーのウィルキンソン先生が素晴らしく良かったので正直この役では観たくなかったです。
でも素敵でした。
Loud途中で満点よー!と観客に拍手をさせ盛り上げる魅せ方のうまさは流石だと思います。
また私は全マチルダでの組み合わせでは観られませんでしたが
マチルダごとに演技を変えるのもすごいなと思いました。
大好きな女優さんです。
マンマミーアに出演されるのでしょうか。
また観られる日を楽しみにしています^ ^
ミス・ハニーのバン・ジニさん。
声はヘミさんの歌が好みでしたが演技はジニさんが好みでした。
ジニさんのミス・ハニーはマチルダと対になってる、とハッキリ分かる演技で
ちょっとした台詞や視線の送り方がうまく好きでした。
マチルダの超能力を目の当たりにしたあとの
「우리 한잔 마실까?(飲みに行こっか)」の言い方が
ミスハニーの複雑な心境をうまく表現していて
この台詞ひとつでミスハニーの人柄を綺麗に魅せていたのが大好きでした。
あとはジニさんの素の自然な感じが好きでした
素敵で惹かれる女性です
ソンヒョクさんのマチルダのお父さんはやっぱりいいなぁ、と思いましたが
観る回数が違いすぎてきっと記憶が薄れてしまいます。
二幕最初の読者禁止トークの運びもよりナチュラルだしメリハリがあり好きでした
でもちょっと地に足が付いてるっていうか…ミスターワームウッドが地に足が付いてちゃダメなんじゃ…と気づいたソンヒョクさん楽でした(笑)
カーテンコールはキャストみんなが心をこめて歌うWhen I grow upです。
オルニデミョーン(大人になったら)とキックボードに乗りながらトランチブル以外のキャストが笑顔で歌うこのカーテンコールは
観るたびほっこりします。
ジェリム校長は最後までぶれずに不貞腐れ顔でした^ ^
挨拶部分ではジナはじめいろんなキャストが目を潤ませ弾ける笑顔で去って行きました^ ^
最初で最後のジナマチルダ。
観られて本当に良かったです^ ^
そして本格的に韓国でミュージカルを観ようとしたところに出会ったチェ・ジェリムさん。
出会えて幸せです^ ^
チョーキーの鍵いただきました!
大切にします^ ^