once in a blue moon

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『お・い・し・いソウル』へようこそ!


あんにょんはせよ

ロンドンで出会ったオトメン韓国人旦那と2014年12月生まれの娘と
ソウル西部でのんびり暮らしています。

小さな幸せを大切に、というのが家族のモットー。


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マチルダ ファン・イェヨン回 大千秋楽

2019-02-10 | ミュージカル・演劇・コンサート

キャスト発表されインタビュー記事を読んでいるうちに「必ず見たいマチルダ」だった
ファン・イェヨンを大千秋楽で観ることが出来ました。

イェヨンはインタビューなどからも分かるように「おっとり」
どんな質問にもワンテンポおいて柔らかく話します。
そしてマチルダ役に対する解釈が3人に比べてどこか客観的で「マチルダは強い!賢い」と
前のめり気味な子達より一歩ひいたイェヨンの姿がとても好印象でした。

しかしなかなかジェリムさんと被らなくて…←
ようやく、よ〜うやく会いたかったイェヨンチルダを観ることが出来ました^ ^



大千秋楽は行かなくていいや、と言っていた私を袋だたきにしてくれた
韓国ビリー以来お世話になっているお姉さま方に感謝です(笑)
私服のジェリムさんはアレだったけどイェヨン観られたから満足です^ ^



もとはテジョン出身なのかな?
公演中はセジョンから高速バスに乗ってソウルに通う生活をしていたイェヨン。
セジョンはKTXもないし大変だったと思います。
公演ある日以外にもスタンバイとして控えで劇場にいなきゃならない日もあり週の半分は高速バスで行き来する日だったはず。
セジョンの自宅に帰るのは夜中の2時だとか言ってましたっけ…。

ビリーより幼い年齢の女の子が主人公の作品で約5ヶ月間
バタバタと子役たちは倒れて行きました…(インフルエンザだけは子役には流行らなかったミラクル!)
ただでさえ遠いイェヨンなのに倒れたマチルダ役の子の代わりに出演したり
鼻づまりしながら年末の特番に出演したりとても健気に頑張っていてイェヨンを観た瞬間から泣けてきました。

イェヨンは最年長マチルダですが、唯一の未経験者で
ミュージカルはもちろんドラマや声優、コマーシャルなどをこなす他の3人と違い演技すら未経験でした。
ゼロからのスタートとなり開幕前は今となれば怯えていたな、と感じる言葉が沢山ありました。
でも、丁寧にひとつひとつ練習を重ねて経験を積んだイェヨンは大千秋楽の日、綺麗な目をしたマチルダでした。

イェヨンのマチルダは穏やか。
あまり攻撃的な素振りは見せず、静かに静かに物事を見ていました。
ガウンのマチルダといい具合の正反対さでひたむきというのは共通でしたが性質は全く違ったと思います。
イェヨンはクライマックスに、フッと表情が和らぎ「許す」強さのあるマチルダでした。

ソミョンもガウンもジナもそれぞれが魅せるクライマックスは一人一人違いました。
ただ3人とも両親は捨てたんだと思います。

でもイェヨンは両親の事は捨てませんでした。
同じ台詞でしたがイェヨンは両親を自由にさせたんだな、と感じました。

ああ、やっぱりイェヨンが好きだなぁ、と思いました。
イェヨンの穏やかさ、優しさはマチルダの中にちゃんとあって
凡人の両親の元に生まれた天才の娘に手こずる両親を自由にさせる、不思議な包容力のあるマチルダだったんです。
イェヨンのインタビューからそれが感じられイェヨンチルダを観たいと思い続けていました。

ソミョンの向上心と凛とした強さあるマチルダも好きだし
ガウンの天真爛漫でずる賢いマチルダも好きだし
ジナの聡明で冷静なマチルダも好きでした。

でもやっぱり私は直感的にイェヨン!と思って間違いなかったです。

多分、このクライマックスに救いを求めていました。
私はマチルダに両親を捨てて貰いたくなかったんです。
許してもらいたかったんだと思います。

イェヨンが大千秋楽のマチルダで良かったです。

マチルダポーズで暗転したあと顔を覆ってぐしゃぐしゃに泣いていたイェヨン。
すごいプレッシャーだったと思います。
思い出してももらい泣きします(笑)

きっとイェヨンの千秋楽を声楽の先生も観ていたと思います。
小学校のパンガフ(放課後授業)の声楽の先生がイェヨンにオーディションをすすめずっと支えてきたそうです。
イェヨンの声はとても愛らしくまた綺麗です。
発音はソミョンやジナほどはっきりはしてませんでしたが頑張っていました。

無事、韓国初演マチルダ4人とも観られました^ ^
良かったです。



ウヒョン校長。
なんだかんだで2回も観られました^ ^

ウヒョン校長は可憐な少女のようなかわいさと獰猛な野獣さが入り混じり
そのギャップが本当に面白かったです。
あと、トランチブルなのに美形…隠しきれないイケメンパワー。
ダメでしょ、、、(笑)

ウヒョン校長を観られた事で聴き取れなかった台詞がたくさん聴き取れました!
一番役立って笑ったのは

The smell of rebellionで「닥쳐 구더기들아!!내가 말씀하시잖아!!(お黙り、ウジ虫!わたくしが話されてるじゃない!)」と言ってるのが聴き取れたこと。
ジェリムさん何言ってるのか全く分からなかったんで(笑)

韓国語が分かる方なら말씀하시잖아の可笑しさが分かりますよね^ ^
英語では表現できないトランチブル感!
これは絶妙な訳だったと思います。
ウヒョン校長ハシジャナァン♡みたいな語尾がちょっとソフトだったのが聞きやすかったんですよね…(笑)
ある意味怖かった(笑)

そういえば、千秋楽まで聞き間違えていた뺑뺑이
ずっと땡땡이と勘違いしてました…(恥)
サボるなー的なニュアンスで訳してるのかと勘違いを。。。

旦那に뺑뺑이(くるくる回ること)の本来の意味を聞いたら
元々は軍隊で懲罰の時にぐるぐる回って罰を繰り返し受けることから来た言葉だとか。
なるほどdispline!とこれまた絶妙な訳に千秋楽後に感動しました^^;

しかも7回観て気づいてなかった校長が最後に出す旗にBBANGBBANGYIって書いてあったって。
読めないなー早く撤収するなーとか思っていたんですが…。

本当に校長の話す単語が難しかった…。
韓国語を出来れば使いたくない歴が長かったわたしにはハードル高かった…。

歌はどう聴いてもジェリム校長の歌が凄まじくてやっぱり物足りなかったんですがウヒョン校長もかっこよかったです。


ウンゴンさん
マチルダのお母さん役で勢いがあり私はジョンウォンさんより好みでした。
きゃぴきゃぴ、ケタケタした話し方も感じ悪かったし可愛かったです(笑)

ルドルフォ役スンイルさんもウンゴンさんとのLoudの方が思いっきりルドルフォだったな、と感じました。

最後のLoud素晴らしかったです!

スンチョルさんのマチルダのお父さん役は軽薄さと愛嬌がいいバランスでした。
マチルダ役との握手の仕方が可愛かったです。

ヘミさんのミス・ハニー。
Patheticの이따가 와야지の笑いを取る歌い方は千秋楽まで素晴らしかったです^ ^
My Houseの「이 정도면 뭐 충분하지(これくらいなら充分よね)」と言い聞かせる歌い方はグッときました。

ギジョンさんのフェルプスさん。
シングルキャストでおそらく全公演出演していたはずです。
韓国ビリーから一年以上、もっとも沢山観た女優さんでした。
ギジョンさんの「マチルダ!」の呼び方が好きでした^ ^



マイケル役チャニャンさん。
すっかりファンになりました。
チャニャンさんの実のお母様がウクレレの先生と知ってから観るTellyの楽しさったら!

一月はミヌさんがインフルエンザで休演しドクター役とマイケル役を同時に演じていて
かなり大変だったと明かしてくれました^ ^

チャニャンさんも結局、休みなしだったはずです。
カテコのやり遂げた表情にグッときました。

ドクター役ミヌさん。
千秋楽、さいごのMiracleで歌い方を変えてくるというミラクル!
ずっとずーっと練習してきて演出家さんから公演中にもやってみろ、と言われても
なかなか出来ず、最後の最後に披露してくれたそうです。

結局、アドリブで歌い方を変えたのはジェリム校長とミヌドクターだけだったかな?
素敵でした^ ^

なんとなくご近所な気がしていつか街で会うんじゃないかと思ってます(笑)
ていうか絶対に近い^^;

ミヌさんの次回作もまた観たいなぁ^ ^

空中曲芸師役のイェジさん、脱出魔術師役のチョルホさんもカテコの笑顔が印象的でした。
イェジさんもビリーから長らくお疲れさまでした。

ダンスキャプテンのドンジュさん!
本当にかっこよかったです!
千秋楽もおそらくSchool Songノーミスでした!!
最後のSchool Songはアンサンブルさん達の熱量が凄まじく鳥肌たちました。
ドンジュさんの「왜?Why?」の威嚇した言い方カッコよかったです。

ブルース役ソユン。
結局4回も観てしまいましたが泣きました。
初めて観た日の無表情なRevoltingとちがって笑顔なんかも見せちゃって^ ^
他の子のRevoltingを聴いたあとにソユンの歌を聴くと本当に別次元だなぁ、と感心します。
이 세상이の部分は特に誰にも出来ないだろうなぁ、と思います。
素晴らしかったです^ ^

なぜか千秋楽はドロンニョンチーム復活でした。
クドギチームから観はじめてドロンニョンチームで終わるのも悪く無いですね^ ^

みんな可愛かったです!
またソン兄弟観られたし(笑)

それからエラセンの場内アナウンス。
毎回聞いていて楽しかったです。

「皆さん携帯電話の電源は切りましたか?………お返事ない方は正しくないです」とマチルダの台詞を引用して笑いを取ってました。
ある日は会場に子供の観客が多く「礼儀正しく観劇出来ると約束出来ますか?」と呼びかけ
子供達が可愛い声で「はーい!」と元気にお返事していてほっこりしました^ ^

エラセンの場内アナウンスは名物らしいですね。
また聞ける日を楽しみにしてます。



最後に三階席にMiracleの文字がでました。
素敵な大千秋楽でした。

舞台挨拶は4ブルースとクドギチームのRevoltingから始まり見た感じ豪華だけどごちゃごちゃして笑っちゃいました。

最後に私服のジェリムさんが登場しウヒョンさんとハグしていたのが胸熱で
ほぼジェリムさんしか観ていないので感想はここまでとします(笑)

優秀なシンシカンパニーさんから舞台挨拶の動画もあがりました。

ビリーからマチルダと子役出演の作品が続き大変だったと思います。
でも子役のケアを大切にしていて(それでも英国カンパニーから叱責を受けること多々あったようです)
いい制作会社だなぁ、と思いました。

ビリーから約一年二ヶ月。
楽しかったです。

ようやく終わり。
ようやくちゃんと他のミュージカルを楽しむ時間が出来そうです。









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