once in a blue moon

.:♪*:・'゜♭.:*韓国で子育て.:♪*:・'゜♭.:*

シティオブエンジェル 前楽(시티오브엔젤 세미막)

2019-11-08 | ミュージカル・演劇・コンサート

7月のショーケースから3ヶ月半
シティオブエンジェルの世界にたっぷり浸りました。

プレビューで初めて観た日の一幕後のわたしの感想

「これ微妙...キャストファンじゃなきゃ耐えられないかも」

二幕観終わったら

「何故このキャスト揃えた。腹が立つ!」

と、モヤモヤ不満でした^^;
しかし演出も照明も衣装も舞台セットも俳優さんの歌に演技も何もかも申し分ない高クオリティで
微妙な作品という印象なのは脚本が最悪なんだと
これを10月までジェリムさん目当てで観るには苦痛すぎると思っていたんですが...。

公演を観るたびに脚本の秀逸さに気付きました。
非常にハイセンスで複雑なからくりを見事に表現している
韓国のこのカンパニーの能力の高さにはただただ舌を巻きました。
脚本が悪かったんじゃない、わたしのセンスが悪かったんだと...
一言でいえば理解力が足りなかったんです^^;

でも、私だけじゃなく多くの観劇者がそう感じていたはずです^^;
初見では分からなくて「???」だらけ。
でもクオリティの高さはわかる、だからまた観たくなる。
繰り返し観ることで作品のシニカルさの味に気付く。
これがシティオブエンジェルという作品の魅力なんだと思います。
一見つまらなく見える話の裏の面白さ
それに気付いた瞬間からズブズブ作品にはまっていく
変態すぎる脚本パワー(笑)

トニー賞やらオリビエ賞をとっているだけの作品ですね。

見事にわたしはシオエンにはまりました。
きっと再演があればまた観ると思います。
ここまではまるとは正直想像もできませんでしたが(笑)

やっぱりジェリムさんが選択した作品なんだなぁ、と。
つくづく面白い俳優さんだなと^^
ジェリムさんのおかげでお洒落な作品を観ることが出来ました。





蒸し暑い真夏から始まったシティオブエンジェル
いつの間にか夜公演が始まる前もお外が暗くなりました。

確か8月末あたりから開演前の観覧ポイントアナウンスがはじまりました。
マチルダでお馴染みのあのお方でして
ミュージカルファンたちが喜んでいました^^

含みある独特な声で観覧ポイントをお話されるのでワクワクが高まり非常に良かったです^^



前楽キャストは、バディ/アーウィン役のイム・ギホンさん以外は
プレビュー公演のキャストが揃ったのではじまりとおわりを見届けることが出来て嬉しかったです^^

シティオブエンジェル
表の主人公がスタインなら影の主人公はストーンのように
スタイン、ストーン、ギャビー/バービー、ドナ/ウーリーの男女4名が表の主要キャラなら
シティオブエンジェルのコーラス男女四名は影の主人公でした。



プロローグのコーラスは日々進化し息のあいかたが絶妙でずっと聴いていたくなるような
素晴らしいシャバデュバでした^^

3、2、1と数字がでて架空のスタジオ名が映像として映し出され
映画がはじまるような不思議な感覚をおぼえます。

アイリスイン(画面の一点から別の画面が出る技法)でエンジェルたちが登場します。

物語は映画の世界
ストーンが瀕死の状態で病院に運ばれてきて
そこからストーンの回想が始まるのですが7일전..(7日前)という文字が舞台に出てくるようになったのは
公演が始まってだいぶ経ってからだったと思います。
ただでさえ現実と映画の世界が行き来して分かりづらいのに
更に時系列も現在と過去が行ったり来たりで分かりづらかったので演出変更ありがたかったです^^

それから멋진 월요일(素敵な月曜日を)という台詞をウーリーがしばしば言うのですが
英語のHave a great week!の訳かな、と思って観てました。
これは韓国らしくない表現でちょっと分かりづらかったなぁと思いましたが実際どうなんでしょう。
かといって後の話の展開上他に表現しようがない直訳なんですが...。
シオエンはそういう台詞の言葉遊び多かった印象です。

Double Talkはまずはストーンとオーロラの歌からはじまりますが
テイさんの浪々としたこもったような声は私立探偵っぽい渋さでこれ以上ない説得力を醸し出していました^^
ガヒさんはオーロラ役にぴったりの目を奪われるような存在感とえくぼが可愛くて
ジュヒさんのオーロラとはまた違った愛嬌があり憎めない可愛らしさが素敵でした^^

続いて現実世界のスタインとバディのDouble Talkはギホンさんがバディだと
パワハラ感が強くて怖いくらいです。

だからなのかギホンさんとジュナさんの時では歌いかたを変えていたジェリムさんです。
ジュナさんの時はもう少しお茶目で能天気に
ギホンさんとの時は疑心暗鬼しつつも割りとポジティブに捉えてるような歌いかたでした。

全9回ジェリムさんのスタインを観ましたが
毎回歌いかたを変えていらして時にグルーヴ感強めだったり
ロングトーンをただのロングトーンじゃなく
そこに更にパンチいれたりロングトーンなのに後半入れば入るほど
更に声量増し増しで客席吹き飛ばすような
力わざで殴るように歌われていて
「ぎゃ~この人歌のスキルが凄すぎる~!!」と毎回ノックアウトでした...
凄く歌が上手いと分かっていてもその想像のはるか上にいく歌のうまさです。
なかなかここまで歌えるミュージカル俳優さんは私は知りません(盲目なんで)



観られなかったホンソクさんは動画で観ると可愛いらしい印象。
ジェリムさんはもっといやみな感じでした..^^;

この日はジェリムさん達の千秋楽でもあるからか
いつもならストーンとウーリーを操るシーンでストーンは顎に手をあて考えるポーズをとらせますが
この回はテイさんの両腕をあげおおきなハートポーズをさせていたジェリムさん
飄々と歌いながら可愛いポーズをテイさんにさせて
フゥー!って気持ちよさそうに叫んで消えていきました(笑)

一方テイさんははにかみながらゆっくり手を下ろしていたのが可愛かったです^^
どこまでもしっとり紳士なテイさん...

後ほどエンジェル役チャルレさんのインスタでこのハートポーズを黙々と練習する
お二人の様子が公開されて笑いました。
練習必要だったんですね...(メロディ的には難しいと思う)
かわいらしい千秋楽サプライズでした!

スタインと恋人ギャビーのシーン
プレビュー初日のトランチブルとミスハニー感凄まじかったジェリムさんとジニさん
すごーーーくナチュラルになり会話のテンポが耳に心地よいお二人です^^

「매일 매일 매순간 함께 있고싶어(毎日どの瞬間も一緒にいたいよ)」のスタイン台詞が
ジェリムさんの言い方が変わりすぎて膝たたいて笑いたくなりました(笑)
なんで最後にそんな甘いの?
あんなに感じわるかったのにー(笑)

ジニさんも「알아~ 대본 쓸 때만?(知ってる、台本書くときだけ?)」とおどけた言い方に変えて
それはそれは自然な空気になり、そこからのWhat You don't know about womenはお見事でした!

ジニさんギャビーはスタインより大人で冷静
未熟なスタインが可愛いと思ってるような必要とされてる関係性に愛しさを感じているような
そんなギャビーでした^^





シオエン劇中歌でわたしが一番好きな
What you don't know about women
最後にパク・ヘナさん、ジニさんで聴けて幸せでした^^


모르면 어서 가 공부 좀 하고 와 여자와 사랑에 대해
(わからないならちょっと勉強してきて女と愛について)
무서울 정도로 무식한 남자야 넌 절대 알 수가 없어
(恐ろしいほど無知な男よ 絶対に理解できない)

この部分、歌も難しいんですが
韓国キャストなにが凄いってデュエットでお互いの声を潰し合わず
歌詞が綺麗にスパッと鼓膜に直接届いてくるんです!
聴いてる側がスカッとするかっこよさ!!
女優さん達のスキルの高さが感じられてミュージカルファンとして最高に幸せな瞬間です^^



リサさん、ギョンソンさんはもう少しジャズ感つよめ^^



あー、カッコいい!
こんなカッコいい歌なのに空席だらけだったのは本当にもったいなかったです。

BWやWEのキャストの歌も聴きましたが
英語の音の強みはありますが歌自体は韓国初演キャスト圧倒的な歌スキルだったと思います。

シオエンおわって何より恋しいこのナンバー...
本当に大好きだったんです...うぅ淋しい。



ビリーでスカブ役だったキム・ソンスさんが本当に面白かったシオエン^^
ストーンに跳び蹴りする前に髪を撫でる動作が毎回素敵でした~!

ビッグシックスとの会話、すこし変わったと思います。
サニーが「一杯やるか?」って聞いたら
ある時からビッグシックスの台詞が「彼女の誕生日なんだ」に変わりました。
で「彼女ラジオあるか?ラジオ持ってけ」に微妙な変更...^^
より鬼畜感でて良かったです。

このシーン 、映画の中なんだけど
なぜ照明がカラフルだったのか謎でした...ジミーパワースのキメキメも素敵だったし
エンジェルたちがキレキレで「気を付けて」とささやくのも面白かったです^^



ずっと言おうと思っていましたがギホンさんのプロフィール写真、微妙じゃありません?^^;

実際のギホンさん、濃いお顔でめちゃくちゃカッコいいです。
こんなちゃっちい感じじゃない(笑)

スタイン登場前のドナとバディーの会話
ギホンさん、ジュナさんは微妙に違っていました。

ギホンさんの方が鬼畜でした^^

ギホンさんの「영화는 그림자다(映画は影だ)」の言い方はファビュラスです。
この台詞を拾ってからシオエンの魅力にどんどんひきこまれていきました。

バディー役がこの台詞をいうべき意義もしっかり咀嚼されていて
シティオブエンジェルという作品の核を瞬間的にしっかり見せてくれるんです。
素敵でした^^

歌の終わり、ギホンさんは丸めた原稿を後ろにいるドナに投げてドナがキャッチしたらガッツポーズで暗転でしたが
ジュナさんは投げずにドナは原稿をつきあげて暗転という違いがありました^^

このシーンのジェリムさんは翻弄されるスタインをコミカルかつキュートに演じられていましたが
プレビューから比較してだいぶ姿勢が変わったなぁと思いました。

ドナにしがみつき、片足ちょん!てあげるシーンも可愛かったです。



ジュナさん版
ギホンさん版はひとつ前の動画です^^

映画のなかの回想シーン
たしか5年前とかだったと思います。



ストーンがバービーにプロポーズをしますが
バービーはスターを夢見ています。

このシーンのリサさん、、本当にかっこよくてねぇ。
ジャズバーにいるような不思議な感覚になりました。

ジニさんは繊細で儚げでバービー役は特に説得力がありました。

スタインの作業場、ホテルに訪ねてきたドナとの会話すべてが
ジェリムさん、ヘナさんプレビューからすっかり変わりました(笑)

最後の方はスタインがドナに「당신도 시나리오를 썼어요?(あなたもシナリオを書いてたの?) 」と聞くジェリムさんの言い方が
気遣うように遠慮気味に変わってました。
最初は小馬鹿にしたような言い方でしたもん(笑)

ヘナさんも鉛筆を差し出しながら「최고의 작가님(最高の作家さん)」と不適な笑みを浮かべるシーンは
最後は狙った魚は手放さない、エサをまくような妖しげな言い方に変わり
より大人の魅力的な女性という印象に変わりました。
最初はもっと距離感あったと思います。

そのあと軽率にエサにくいついたスタインがドナを食事に誘うんですが
前は上から目線(実際188cmででかい)えらそうに食事に誘っていましたが
最後はどもりながら、うろたえながら誘う可愛い言い方に変わりました。
......本当にひどく感じ悪かったんだから(笑)



一階前方席に座ったらなにもわからないドSナンバー(笑)

テニスソングは依頼を断りに来たはずのストーンがオーロラとテニスのラリーをしながら
あらゆる面で翻弄され丸め込まれてしまうシーンです。

これ映像にもキチンと残してもらえなかったシーンですが
プロジェクションマッピングを使って
テニスコート内でテニスボールがいったり来たりする演出が見られて迫力があるんです。

俳優さんたちも見事に映像にあわせて演技されていて
妙にリアルだけど映像感つよめで俳優さんもプロジェクションマッピング?と
観て錯覚をおこしてしまうようなかっこいい演出なんです。

だから前方席じゃダメ^^;
全くよさがわからない....

さらに私が作品中もっとも好きな演出
누구든 어딘가엔 있어(Everybody's Gotta be Somewhere)



ストーンが失踪した少女メロリーを探し回るというシーンなんですが
アンサンブルさん達のシルエットが映像のように見えるんです!
二階、三階席で観ないとその凄さがわからないんです~^^;

初めて見たとき鳥肌たったくらい感動したんです!
こんなかっこいい光と影の演出観たことないって。

なのにこれもちゃんと映像残してもらえず...(涙)

アンサンブルのコーラスも申し分ないかっこよさでした!!

テニスソングとあわせてちゃんと映像を全世界に発信して欲しい!
あんなかっこよくてオシャレな演出
世界中に自慢して良いと思うんだけどなぁ...(シオエン好きすぎて盲目なのかも)

失踪したはずのメロリーがストーンのベッドにいるシーンのテイさんの大人紳士ぶりが
プレビューのときから大好きでした。
超・オトナ!

ストーンとして成立してるかはもはやどーでもいい!
とにもかくにもテイさんの大人感がかっこよくて...^^
忘れません!

メロリー役のキム・ソジョンさんがまたかわいくって
小悪魔系の表情と歌いかたが可愛くて大好きでした。
テイさん全くなびいてなさそうだったけど(笑)

ストーンがドアの鍵を確認する演技
ジフンさんはメロリーから気をそらそうとしてる印象でしたが
テイさんは真面目に鍵の心配をしているような印象で毎回笑いました←

台無しなんだけどテイさんだと台無しじゃなくて
なんだか良いの!(笑)
分かってもらえないと思うけどテイさんはそれでいいの!

アーウィンの死体演技のギホンさん
そのまま布かぶせられて待機してるのをニヤニヤしながらいつも観ていました(笑)
暗転したら死体が横たわるベッドからバディーのマッサージ用ベッドに早変わり^^

ところでムノズにストーンが「ガス室の椅子...ラブチェアを頼む」っていうんですが
ラブチェアってふたりがけの椅子ですよね?
だれと?いまいちこの会話の意味が分かりませんでした。

ムノズってメキシコ人という設定なんですかね
マラカスをもってシュールに歌う그저 기다리면 돼(All You Have To Do Is Wait)
シュールすぎてポカンでしたがアンサンブルさんたちの真顔が徐々にツボにはいって
最後は笑いをこらえるのが大変でした^^;



動画の2曲目にあります^^
ムノズ役のためかソン・ヒョンウンさんはいつも褐色の肌をされていました。

BW版のOSTを聴くとスパニッシュ系の訛りで歌われてます。
特にr音とか。
ヒョンウンさんの場合かなり独特の発声の仕方と時折巻き舌で歌われていて
一体どこの人かしら?とは思いましたが
白人ではないという背景は歌いかたでもうまく表現されていたのが非常に印象的でした。

ジェリムさんとテイさんの最後のYou're nothing without me





歌が始まる前のジェリムさんは毎回酔い具合が違っていて
それによって歌いかたも変えていらしたのが素敵でした^^

ひどく泥酔してるときはほぼタイプライターに顔ついてましたからね(笑)



何回もいいますけど初期だけこういう歌いかたで開幕してわずか一週間で
歌いかた変えられましたからね、ジェリムさん...^^;

잘 따라하기만해 넌 그게 임무야(ちゃんと従っておけ、それがお前の仕事だ)なんか
イヤミったらしくゲスい歌いかたされてましたけど
最後の方は割りと真顔で泣き出したいのをこらえるのが精一杯という印象の歌いかたでした。

テイさんの

초라한 몰골 허약에 신물 유혹엔 딴물 도망치는 약골이
(貧弱でブザマ 虚弱で嫌気がさす あまい汁にすがる弱虫め)

の吠えるように歌うこのパートが大好きでした。
ジフンさんはパチン!とスタインの目の前で手を叩く演技をされていて
それもかっこ良かったんですがテイさんの咆哮にも近い歌いかたには毎度しびれました。

最初の方こそぎこちなかったこのナンバーも
観るたびにジェリムさんとテイさんの息があい
とても楽しそうにギャーギャー喧嘩してるように歌われるのを観るのが楽しかったです^^

そして良くわからない方向性のイチャイチャ感...なんだったんだろう本当に(笑)

子供みたいに低次元の嫌がらせをしてるスタインを演じるジェリムさんも
公演を重ねるたびにカリスマ性をはなちどんどん荒ぶっていったテイさんも
向かいあって歌う瞬間、本当にたのしそうでニコニコしてしまいました^^

자 인정해 나 없는 넌 그저 먼지일 뿐(じゃあ認めろよ、俺なしのお前はただグズなだけ)
このあたりの口撃パートはお互い笑ってましたよね?^^

シオエンのショーケースで歌詞を忘れたテイさん
シオエンのコメンタリーライブで異常なテンションのジェリムさん見て笑い歌詞とんだテイさん

このナンバーにはテイさんの思い出がいっぱい(笑)
もう聴けないなんて寂しくなります...

ジェリムさんもテイさんとだと声量いっさい遠慮せずドカーンと歌うから
聴いているだけで気持ちが良かったです^^

またいつかお二人の歌を聴きたいです。
声の相性も声量も最高でした。

ジェリムさん、最後のアイリスアウト
かっこ良かった!!!!
一幕はアイリスインからはじまりアイリスアウトで終わります。

シオエン大好きになってしまい
ビリー並みに感想長いですがこっから二幕です(笑)

監獄にいれられてしまったストーンの面会にウーリーが訪ねてくるところから二幕は始まります。

ウーリーがストーンのためにタバコをこっそり差し出すところ
テイさん、いつもより長くスッパスッパ吸っていました(笑)

あ、あとキングスレイの延命治療をしていたメンドリル博士の死体を目にしたとき
今までは「メンドリル博士...」でしたが千秋楽だけ「ヤバラヤバラさん...」と(笑)
ヤバラヤバラ、は延命治療中の呪文?でした^^
テイさんアドリブ炸裂~!

You can always count on me
ウーリーからドナに早変わりのナンバーですが
ヘナさんもギョンソンさんも見事な演技、早変わりでした。
まず声が違うから別人。
人によっては一人二役知らなきゃ別々の役者さんかと誤解するかもです^^

原語の歌詞と韓国語歌詞はだいぶ印象を変えているナンバーだと思います。
韓国社会に馴染めるよう試行錯誤しての歌詞でしょうね。
それでも初めて聴いた時は「....(ドン引き)」でした。

歌うヘナさんの可愛さとかっこよさは最高でしたが
パクヘナさんがそんなことを...(絶句)
と引いてしまいました。

プレビュー後、いろいろ修正したと記憶しているシオエンですが
このシーンもちょっと変わりました。

最終的にはヘナさん、ギョンソンさんの強かな雰囲気からこれも時代かな
と納得して観られるようにはなりました。

でもこの歌があるから主人公スタインが憎たらしいんだと思うんですよね...(笑)
このシーンのスタインすべてが嫌い...。

いけしゃあしゃあとドナの前でギャビーの話をするクズっぷりも凄いし
さらにドナに部屋の鍵をわたしいけしゃあしゃあとドナを利用しようとしてるクズっぷりも
なにもかもが大嫌い(笑)

バディーのパーティ会場シーン

ギャビーに電話をし浮気がバレたあとのスタインの演技
これもまたジェリムさんプレビューの時からまるっきり変わりました。

プレビューの時は罪悪心なんぞ1ミリも感じないスタインで
ギャビーにどう誤魔化すかしか考えていないような強気な態度でいました。
常にポケットに手をいれてふんぞり返った立ち姿なのが初期のスタインでした。

しかし徐々に猫背になっていき...(笑)
後半はギャビーに電話をきられオロオロした演技に変わっていきました。

エイブリルが話しかけてくるシーンも初期はチャラチャラと相手にしてましたが
後半の演技はエイブリルの話に適当に受け答えしててバディーが劇中メロリーを生かすらしいという話を聞いた瞬間に
エイブリルをちゃんとみて話をするという演技に変わりメリハリが出て良くなりました。

パーティの中にいてもギャビーのことで頭まっしろ、といった印象。
初期は誤魔化すことで気もそぞろ、という印象でした。

ガヒさんとジュヒさんカーラ
どちらも演じ分けプラス強烈なカーラ演技お見事でした!

カーラがエイブリルを追い払う台詞
ガヒさんは「후식」
ジュヒさんは「디저트」
で同じデザートの意味でしたが単語が違っていたのが面白かったです^^

初期のスタインはカーラに気をつけるような構えた態度のスタインでしたが
後半のスタインはカーラにタジタジ状態、甲羅に首をひっこめた亀みたいにヘタレ演技でした(笑)

ストーンがサニーとビッグシックスに縛られるシーン

ストーンがサニーに「タバコをくれ」と頼むと
サニーが「なんで?あー胸がいたいから?」と返し毎回会場大爆笑となっていたんですが
いつも笑いの理由がわたしには理解できませんでした。

それをみるカーラもいつからか「あー胸が痛い」といい更にここでも笑いが起きていました。
これは良心が咎める、とかそういうニュアンスだったのかな?

サニーにしろカーラにしろ
胸を痛める 、良心が咎めるなんて無縁そうなキャラクターだから?
韓国の観客からは大ウケだったので私の語学力不足でした。
難しい.....。

そのあとのテイさん「た、たすけてくれ~」の演技が公演重ねるたびに乱れていきすごく良かったです^^

パーティ会場で自分の小説がめちゃくちゃな脚本に直されていることに直面し
うろたえるジェリムさんの演技
毎回すごーいとため息が出るくらい緊迫した演技を見せてくれました。
また公演後半は眉も八の字になり可愛いらしく母性本能くすぐるようなスタインに変わっていました。

オーロラの寝室シーンはストーンとオーロラの影が印象的にうつしだされ
その影はしっかり映画の世界になっていました。

ノワール映画に詳しい方ならシティオブエンジェルの様々なシーンにノワール映画のオマージュに気付くようですね^^
おそらくこのシーンも何かの作品のオマージュだったんだと思います。

ギャビーがスタインをボッコボコにするナンバーIt needs work^^
大好きです!

初期はふんぞり返ってなめた態度をしていたジェリムスタインですが
その角度は公演を重ねるたびに徐々に前屈みとなり188cmの身体がちいさくみえるほどに縮まるほど怯えた演技に変わりました(笑)

咳払いに上ずった声
同じ俳優さんでもここまで演技が変わるのかと驚きでいっぱいでした^^

ジニさんのIt needs work
スタインの手紙を読んでる間のつり上がった目の演技から素晴らしい
「これが全て?」とスタインに詰め寄り
上ずった声で「全てだよぉ~?」と答えたスタインの言葉を聞いた瞬間
静かに怒りがわき上がる表情を見事に表していました^^

このナンバー、WEバージョンといくつか海外プロダクションの動画があったので観ましたが
韓国ギャビーの強さたるや.....(笑)
スタインがぐうの音も出ないほど言葉で詰め寄り急所を攻撃する女子パワー...^^
ジニさん、千秋楽は痛がるスタインみて高笑いまでしました(笑)

ジェリムスタインも「ぐぅぅああぁっ...」と声にならない声をだして膝からくずれてましたね(笑)

観ていて気持ち良かったです!←

歌詞も英語とはかなり変わっていましたが
本質的な部分はいっしょでギャビーはスタインの小説、スタインの言葉が本当に好きだったんだとわかります。

それまでかなり強い歌い方だったジニさんですが
모든게 가짜야(すべてまがい物よ)のあたりから歌い方が弱まり切なくなります。

しっかりしなさい
最初から書き直して恥ずかしくないように
こんなあなたみたくない
自由なままのあなたでいなさい
もう一度正直になりなさい
すべてやり直し!

歌詞を覚えきれなかったので
なんとなくな歌詞の記憶ですが最後の部分の歌い方は切なくてでもキッパリ言うから気持ちよかったです。

海外プロダクションと違って毅然とした態度でスタインから去るギャビーが素敵です。
項垂れるギャビーはわたしはいや...

そんなカッコいいギャビーから生気抜けたバービーの早変わりがすごいジニさん!
「一杯のむぅ?口数少ないのが好きぃ?」と力ない声で話すジニさん別人です!

テイさんとのデュエットも切なくかっこよかったです^^

映画クライマックスシーン

ガヒさんの「あーし」が可愛かったのが忘れられません(笑)
可愛い人がいえばきたない言葉も可愛いんですよね^^

ニューヨークから戻ってきたスタインとドナが
スタインがいない間に修正されたシナリオについて言い争うシーン。

ここもプレビューからかなり印象が変わりました。
台詞もちょっと変わった気がします。

愚かなスタインはドナにこんな台詞あり得ない!と騒ぎますが
それはドナが書き直したものだと悟ります。

後半は幼稚にドナに甘えていたスタインなので
ドナが「わたしは、その台詞大丈夫だけど?」とタバコを吸いながら挑戦的に言った瞬間
傷ついた子犬みたいな表情で力なく「これ、あなたが書いたんだ...」とポツリと言葉を落とすように言うようになりました。

この台詞も以前はお前ごときが書き直しただと?みたいな嫌味な言い方でしたね...^^;

スタインがシナリオを書くためにドナの好意を利用したうえに
ギャビーに言い訳をしに(嘘をつきに)ニューヨークへ行ったことに対して怒りをにじませ
「みんなにとって長い週末だったでしょ」とドナはスタインに不快感を表します。

「助けてあげたんでしょ」というドナに対し声を荒げるスタイン
観る回によってはかなり暴力的なこわい言い方だったりしました。

「あなたの彼女が書き直すのはいいの?」と初めてドナがギャビーに対して嫉妬心を表します。
もともとの設定はスタインとギャビーは夫婦でドナは既婚者と知りながらも
必要とされてるならそれでいい、みたいな微妙な不倫相手キャラクターでした。

それをあの手この手で受け入れてもらえるように設定を変えた韓国ドナですが
辻褄合わせのためにこの一連でドナの嫉妬心をむきだす演出が強調されていました。
しかしここの強引さ
役者さんの力量任せ感がすごくわたし個人的には
かなり冒険したシーンだな、と思って観ていました。
ヘナさん、ギョンソンさんだから成立したんでしょうね。

怒る資格があるのはドナだと思うんですが
スタインはこの期に及んでドナを「お前」呼ばわりしてクズっぷりを発揮(笑)

Funny



9回観て9回とも歌い方を変えられたジェリムさん

推しなので誉め倒しますけどね
こんなに歌が
ミュージカルとしての歌と表現力に長け
さらに歌のスキルが尋常じゃないくらいうまい俳優さん、なかなかいないと思います。

ジェリムさんはミュージカルアカデミーのボーカルトレーナーでもあります。
先生でもあるジェリムさんによると
「うまく歌う人は沢山いるけれどミュージカルの楽譜を正解によみ歌える人は少なく生徒にはそこから教える」と話されていました。
さらに「楽譜を正解によんで歌えるようになったら次は自分らしい個性を織りまぜ歌うように練習する」と。

まさに教えていらっしゃることをご自身もされていて公演を観ていると
まずは楽譜を正解によみそこからジェリムさんの個性をいかした歌い方をされていると感じられるのです。

基本部分がしっかりされてるから毎回歌い方を見事に変えてもちゃんと同じ終わり方をするんです。
その凄さはこの才能はなかなかお目にかかれないものです。

歌がうまい方は韓国ミュージカル界には掃き捨てるほどいますが
ジェリムさんのうまさはプロのミュージカル俳優さんとして次元のちがう上手さなんです。

お金をだして公演を観ても全く惜しくない!
わたしは裕福ではないからボランティア精神でいまいちな歌や演技を観る金銭的な余裕はなく
ある程度のクオリティを満たしてくれなきゃ嫌です。

映画を撮影するスタジオにスタインが駆け込んできます。
そしてバディーに「なぜ脚本家の名前にバディーやドナの名前がある」と問い詰めます。

混乱、失望、怒り、さまざまな感情がうずまく演技が絶品なジェリムさん
舞台上にはたくさんの俳優さんがいる中で凄まじいオーラを放つんです
舞台をおりたらすご~く素朴な方なんですけれどね。
このギャップがジェリムさんの魅力です。

それからスタインがバディーに「今後、俺を呼ぶんじゃねーよ!」と吐き捨てるように言うシーンで
それまで圧倒的に優位で大物感を醸し出していたギホンさんが急に小さくなるんです。
この瞬間のジェリムさんとギホンさんの見事な演技力には驚きを隠せません。

実際は小柄なギホンさんと大きいジェリムさん
身体的にも差がありますが
それまでは不思議とギホンさんが小柄とは思わないんです。
それがこの瞬間にジェリムさんがとても大きく見えてギホンさんが小さく見えるんです。

さらに「うお~!」と監督用の椅子を走りながら振り上げその椅子のうえに立ちます(笑)
でも目線おなじくらい...^^

ギホンさんならではの可愛らしい演出でした!

「本当の話を書く時がきた!」とスタインが言った瞬間
屈託ない笑顔でストーンをみるジェリムさんの演技が大好きでした。
最初はどうだ?的な不適な笑みでしたもんね(笑)

あ、あと現実の世界でジミーパワースがストーンのくさい演技と変な動きをするのが
わたしはかなりツボでした(笑)

警備員に腕をつかまれ追い出されそうなスタインに
ストーンが「おまえ、殴れ」といいます。
スタインがびっくりして「オレが?」と聞くと
「お前に喧嘩は無理だ」といいながら
「あたまの中で考えを変えると」とタイプライターにむかって何かをうちます。

するとスタインが押さえ付けていた警備員やら
飛びかかってきたスタッフたちをコミカルなアクションで倒します。

スタインに喧嘩は無理
考えを変える

この台詞が不思議なスタインのアクションシーンの鍵になると思うんですが
やっぱりまだよくわからない...
理解したかったけど難しかった(笑)

ようは脳内でスタインが様々なしがらみから解放された、なのかな。

最終的にストーン(なりたい強い自分)を象徴する銃を手にし
以前は「ワーオ!」と驚いたようにおどけていってましたが
最後は「フゥー!」と嬉しそうに銃を手にしてました。



そしてストーンがタイプすると「ギャビー」が現れ「私がいなきゃあなたはダメ、しょうもない主人公」と。

ジェリムさん最後のこのシーンの演技は満足げな笑顔でした。

ギャビーとの仲、やり直せるのかな。
ストーンが書いたギャビーの言葉「あなたのやり方でやり直しなさい」と。

いずれにしても弱い自分を受け入れ強くなろうとするスタインの前向きな終わり方でした。

わかったような、わからなかったような
この感想自体が裏表で正解なんだろうな、というわたしの解釈です。

カテコはプレビューから千秋楽まで撮影可能でした。
しかし、歌うまキャストが踊るカテコ...微妙だった(笑)



お借りしたカテコ動画^^
ご覧のとおりギホンさんが激しいダンスを披露してくれました(笑)

この日主要キャストの千秋楽でしたが挨拶なし
翌日の大千秋楽で全体の舞台挨拶あるのかな?と思っていましたが
相変わらず歌うまキャストたちが微妙なダンスをしながら袖に消えていき
挨拶ないまま終わったそうです(笑)

そういえば初日も挨拶なかったわ!←気付くの遅い
いろいろ不思議^^

でも眼福、耳福なミュージカルでした。
舞台セットが大きく大量で地方公演はできない作品だそうです。
再演、きっとあるでしょう。

それまでに語学力あげてシオエンをより深く理解したいと思います!

韓国初演シティオブエンジェル
合計9観劇
楽しかったです^^

***

배우님
멋진 무대를 보여주셔서 고맙습니다^^
이제 아이다가 시작하네요.
막공까지 화이팅^^































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