てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

新しい息吹

2008-09-10 07:59:33 | 暮らしと生活


 草取りをはじめ庭の守(管理)は、年寄りの暇仕事くらいに思っていたが、気が付けばその“年寄り”に一歩足を突っ込んでいた。

 昨日は1年1度の庭の剪定日であり、いつもの手早い庭師が二人掛かりで一日で終えた。その剪定くずの後片付けにたっぷり4時間かかり、大きなポリ袋が12袋にもなった。

 いつものことながら、庭を眺めて癒される分にはいいが、庭や庭木の管理には手間もお金もかかり大変だ、とブツブツいいながらかみさんと掃除をしていて意外なモノを発見した。十数年前に枯れた御用の松の跡に、数本の松の苗木を見つけ小躍りして喜んだ。

 枯れた松のことは、昨年の小欄「2007/9/9 庭木の管理」 で書いたところ、こんちゃんが「思いでのある木が枯れていくのは悲しいですが、また新しい命が育ちますよ!!」と、慰めの言葉を頂いた。まさしくこのことだったのか。

 譲葉のことは耳にしたことがあるが、種の保存とでもいうのか、ちゃんと新しい息吹が芽生えており生命力の凄さに驚嘆するばかりだ。いわばあの松の生れ変りだろうか。
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髭の罪

2008-09-09 13:18:01 | 暮らしと生活
 2カ月ぶりに口と顎に蓄えた髭を剃り、さっぱりとした顔でおふくろを見舞った。それまでは目線が合った時の一枚を押えようと試みるのだが、何故だかすぐ目を逸らし、なかなかベストショットが撮れなかった。

 ところがどうだ。何度も何度もチラチラと目線をくれるばかりか、慈しむような眼差しで見つめる。心なしか目元と口元が緩んでいるようにさえ感じられる。どうやらこれまでは、「我が子をこんな顔に産んだ覚えはない。どっかの骨相の悪い、見覚えのない別人だ」と勘違いされていたようだ。

 自分では気付いていなかったが、意外にも相手へ与える印象は、左様外見によって大きく左右されることを悟った。サングラスでもかけるくらいの軽いつもりで髭を伸ばしていたが、人によっては怪訝に思い警戒されたり、不快・不潔感を抱かせていたのかも知れないと反省した。
 「目は口ほどにものをいう」というが、その目をサングラスで遮ることは本心を隠すことにも通じる。これからは髭で顔を隠したりせず、堂々と地顔のままの素でありたいと思う。

 この5年間は髭を蓄えたり、剃ったりを何度か繰り返して来た。後で自己分析するのに、その時の精神状態を測るバロメーターでもあるようだ。今の心は至極安らかで良い状態にある。
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災い転じて…

2008-09-09 08:20:29 | 暮らしと生活




 小欄「2008/8/11 弱者いじめ」で書いた、被害に遭った我が家の橋の修復だが、当事者であるバキュームカー運転手I桁さんが約束通り盆明けにやって来て、仕事がハネてからの遣っ付け仕事となった。それでも気掛かりだったのか、改めて翌日の夕方「作業その後」を見届けに訪れるI桁さんの姿を見掛けた。

 ご覧の通りの素人仕事なので体裁はあまりよくなく、訪れた人から笑いが漏れるほど。それでも強いて言えばこれで橋の出入りがしやすくなった。
 I桁さんにしても、当方にしてもとんだ災難だったが、これが縁で新しい出会いとなった。40年近く当地区を担当していたI上さんがこのほど定年となり、I桁さんが後を継ぐことになったそうで、「指名して貰えればできるだけサービスさせて頂きます」とのこと。下水道幹線への接続までのあと数年間はお世話にならざるを得ない。
 「災い転じて福となす」とか「雨降って地固まる」とはこのことか。
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四国・中国ギターフェスティバル

2008-09-08 12:53:31 | 舞台、ライブ
 第39回四国・中国ギターフェスティバルは9月7日、高松市教育会館において岡山・広島・香川の3県下から約30組の参加者があり盛大に開かれた。中四国のアマチュアギタリストのコンクールである。
 師事しているN谷大先生からは前日のレッスンで「コンクールといってもフェスティバルですから、気楽に楽しく参加してください」と送り出された。

 我が岡山新堀ギター音楽学院からは、傘下の西大寺合奏団、岡山合奏団、倉敷合奏団、ギターアンサンブル"カッコー"の4チームが出場。
 独奏、重奏、合奏の3部門で競い、同音楽院は各部門で入賞を果した。特筆すべきは小生の属する西大寺合奏団のオールドカルテット(+先生)が重奏部門で努力賞を射止めた。78歳のY本さんを最年長に、平均年齢70歳を越す4人のメンバーによる円熟プレーが奏効したようだ。今年1月からトレーニングを重ねた『北国の春』を見事に演じ、切々と聴かせてくれた。

 一方、初舞台の小生は予想通り散々であった。リハーサルでパワーを使い果たし、本番ではろくすっぽ音が出ず一時的に“エアギター”状態となり、同じパート(プライム)でベテランで古参のM宅さんに助けられたが、せめて雑音だけは極力出さずに済んだのが幸い。
 10人による合奏『スワニー河』では、緊張のあまり右手指が弦にうまく当たらぬほど力んでしまったが、2コーラス目の11小節から入るK田さんのハーモニカでリズムと我を取り戻し、どうにか最後の方だけはピッタリと合わせられた。

 審査員の一人稲岡満男ギターランド主宰からの講評では「今年は例年になく全体に覇気がなかった。力強い演奏をするためには、親指に無駄な力が入るとドタツクいてダメ。手首が下がるとうまく力が入らない。もっとメリハリのある感情を表に出して欲しい」と基礎的な知識とフォームの大切さを力説された。

 フェスティバルを終えてからは会場を移して、地元日本教育ギター連盟香川県本部の主催により、高松市福田町「ぴかでり屋」にて打上げ会があった。
 席上、N谷先生からは「誰一人指揮者を見てなかった。夫々はよく弾けているのだがハーモニーが足りない」と耳の痛いアドバイスだったが、指揮者のU堀先生からは「存在感がありギターを抱えて座っているだけでメンバーに安心感を与えてくれた」と望外の励ましを頂いた。
 
 38年前の僅か10日の間に、人生の3大イベント(卒業・結婚・入社)をこなしたことは前にもブログで書いたが、あれ以来の緊張感を味わった。特に5年前にリタイアしてからは、ゆっくりのんびりで緩みきった身には心地よい刺激であった。
 ビギナーの身で合奏団に入団、楽譜を貰って1カ月にもならない。いくら特訓しても付け焼刃の感は免れない。今回は12月14日に予定されている『キャンドルコンサート』の予行演習のつもりで臨んだが、大きな収穫を得た。
 

合奏団のマドンナ里佳ちゃんとU堀先生による重奏

努力賞を獲得したオールドカルテットの「北国の春」

代表受賞するT本さん

努力賞賞状と盾

和気藹々とした打上げ会

和気藹々とした打上げ会

西大寺合奏団の面々

中国・四国ギターフェスティバルオーケストラによる特別演奏

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代え難い財産

2008-09-01 08:58:16 | ビジネスと社会
 早いもので早期リタイアしてから5度目の夏も終わった。
 本日付山陽新聞の人事異動欄の定年退職者の中に同期生三人の名を認めた。これにより引き続き関連会社などで勤務する者もいるが、我が同期16名の中では役員であるただ1名をのぞいて全員が本社を定年退職した。

 この日を待たず既に鬼籍入りした2名、中途退社した者4名のことを考え合わせると、定年まで40年足らずをつつがなく勤め上げることの厳しさに改めて思いを致した。

 この5年間は瞬く間に過ぎ去ったが、心置き無く有意義に過ごせた裏返しいうことか。「自由」を引換に「収入」を失いはしたものの、「時間」はお金では買えない。お陰で掛け替えのない「健康」を取り戻せ、はたせるかな正解であった思う。

 定年退社を機に一気に老け込んだり、健康を害した者を身の回りで多く目にしてきた。定年期は人生の大きな曲がり角でもあるようだ。いわば自分の場合は少し早目に準備期間を与えられ、スムーズに第二ステージへ移行することができた。

 ポリテクセンター岡山で知り合えた人々、手を染めたブログライフでお近づきになった老若男女、ギターを介して出会った人生の先輩方と一緒に音楽の真髄に触れることができたことなど、全てが何にも代え難い財産である。
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