第39回四国・中国ギターフェスティバルは9月7日、高松市教育会館において岡山・広島・香川の3県下から約30組の参加者があり盛大に開かれた。中四国のアマチュアギタリストのコンクールである。
師事しているN谷大先生からは前日のレッスンで「コンクールといってもフェスティバルですから、気楽に楽しく参加してください」と送り出された。
我が岡山新堀ギター音楽学院からは、傘下の西大寺合奏団、岡山合奏団、倉敷合奏団、ギターアンサンブル"カッコー"の4チームが出場。
独奏、重奏、合奏の3部門で競い、同音楽院は各部門で入賞を果した。特筆すべきは小生の属する西大寺合奏団のオールドカルテット(+先生)が重奏部門で努力賞を射止めた。78歳のY本さんを最年長に、平均年齢70歳を越す4人のメンバーによる円熟プレーが奏効したようだ。今年1月からトレーニングを重ねた『北国の春』を見事に演じ、切々と聴かせてくれた。
一方、初舞台の小生は予想通り散々であった。リハーサルでパワーを使い果たし、本番ではろくすっぽ音が出ず一時的に“エアギター”状態となり、同じパート(プライム)でベテランで古参のM宅さんに助けられたが、せめて雑音だけは極力出さずに済んだのが幸い。
10人による合奏『スワニー河』では、緊張のあまり右手指が弦にうまく当たらぬほど力んでしまったが、2コーラス目の11小節から入るK田さんのハーモニカでリズムと我を取り戻し、どうにか最後の方だけはピッタリと合わせられた。
審査員の一人稲岡満男ギターランド主宰からの講評では「今年は例年になく全体に覇気がなかった。力強い演奏をするためには、親指に無駄な力が入るとドタツクいてダメ。手首が下がるとうまく力が入らない。もっとメリハリのある感情を表に出して欲しい」と基礎的な知識とフォームの大切さを力説された。
フェスティバルを終えてからは会場を移して、地元日本教育ギター連盟香川県本部の主催により、高松市福田町「ぴかでり屋」にて打上げ会があった。
席上、N谷先生からは「誰一人指揮者を見てなかった。夫々はよく弾けているのだがハーモニーが足りない」と耳の痛いアドバイスだったが、指揮者のU堀先生からは「存在感がありギターを抱えて座っているだけでメンバーに安心感を与えてくれた」と望外の励ましを頂いた。
38年前の僅か10日の間に、人生の3大イベント(卒業・結婚・入社)をこなしたことは前にもブログで書いたが、あれ以来の緊張感を味わった。特に5年前にリタイアしてからは、ゆっくりのんびりで緩みきった身には心地よい刺激であった。
ビギナーの身で合奏団に入団、楽譜を貰って1カ月にもならない。いくら特訓しても付け焼刃の感は免れない。今回は12月14日に予定されている『キャンドルコンサート』の予行演習のつもりで臨んだが、大きな収穫を得た。
合奏団のマドンナ里佳ちゃんとU堀先生による重奏
努力賞を獲得したオールドカルテットの「北国の春」
代表受賞するT本さん
努力賞賞状と盾
和気藹々とした打上げ会
和気藹々とした打上げ会
西大寺合奏団の面々
中国・四国ギターフェスティバルオーケストラによる特別演奏