てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

先見の明

2012-03-01 13:21:00 | 舞台、ライブ
 本来ならあり得ない奇異なタイトルに釣られて『白いカラス』(2003年/アメリカ映画)を観た。アメリカにおいて今尚根強く残る人種問題の複雑さを描いたヒューマン・ドラマ。すじがきについてはこちら

 ピュリッツアー賞作家、フィリップ・ロスの傑作小説を『クレイマー、クレイマー』の名匠、ロバート・ベントンが映画化したもの。
 まるで原作のイメージ(白と黒)を象徴的に表現したかのような、美しい雪景色が印象的だった。
 『白いカラス』の原題は The Human Stain とあり、初めは邦訳と結びつかなかったが、映画を観終わって何となくその意味が理解できた。

 このDVDを手にしたもう一つの理由は、主演のアンソニー・ホプキンスである。10数年前こちらのK藤氏から「若い頃の君は、同じく若い頃のアンソニー・ポプキンスを彷彿とさせる」といわれたものの、当時その名を知らないばかりにピンと来なかった。素直に喜んで良いものかどうかさえ分からず、胸中は複雑な思いだった。
 その後、アンソニー・ホプキンスを名を目にする度に関心を示しながらも、出演作をじっくり拝見したことはなかった。

 映画で彼をよくよくウオッチングすれば、目、鼻、口が顔の真ん中にちまちまとあり、その容貌たるや母や叔父に確かに似ている。恐らく若かりし頃の私の顔立ちに類似点を見て取ったであろうK藤氏の先見性に今更ながら驚かされた。泉下のK藤氏が現在の私の顔を見て何とおっしゃるか誠に興味深いところ。

【参考サイト】
『白いカラス』映画日記

コメント (4)
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