アケボノ

　「この秋は　雨か嵐か　知らねども　今日の務めの　田草取るなり」

　昨日は台風を前に田のあぜ草刈で、たっぷり2時間汗をかいた。わが家で作付けしている稲・アケボノの穂が出そろいはじめたところだ。
　アケボノは全国でも岡山で最も多く栽培され、全国生産のほとんどを占める品種。晩成、耐倒伏性が強く、高反収の作柄で品質の良い米が収穫される。
　出穂期から成熟期が長いため大粒で、炊いた時の粒々感が魅力。特に「おにぎり」にしたら最高だ。粘り、こし、硬さのバランスが良く、ほど良いやわらかさと歯ごたえがあると定評を得ている。
　また岡山産のアケボノは全国のうち、約半数の都府県で数多く酒米として使われている。アケボノは造り易く、旨味のあるお酒に仕上がるそうだ。
　どうかこの度の台風が、秋の収穫に悪影響を来たさぬことを祈るのみ。