今年の人間国宝(重要無形文化財保持者)に沖縄伝統芸能「組踊音楽歌三線<うたさんしん>」の西江喜春氏(70歳)が決まった(2人のうちの1人)。氏は沖縄県伊平屋村字前泊の出身である。不肖私と同じ字の先輩後輩の仲である。隣近所で幼少の頃から親しんだ仲である。我がことのように嬉しい。沖縄県は勿論、伊平屋村の誇りである。・・・温厚な人柄で平身低頭、誰からも慕われる誠実な人柄である。・・・沖縄伝統芸能「組踊音楽歌三線」の高度な演奏技量と安定感のる表現力は他の追従を許さない衆目の認めるところである。この分野では城間徳太郎氏(2005年認定)に次いで2人目となった。沖縄の誇りであり、我が郷里 伊平屋の誇りである。これを契機に益々、精進し後輩の指導にも尽力してもらいたい。ほんとに“おめでとうございます”・・・
※付記1:「組踊」・・・琉球王国が中国皇帝の使者、冊封使を歓待するために作られた歌舞劇。
※付記2:氏の略歴:県立芸術大学教授を経て伝統組踊保存会常任理事などを務め、後継者養成にも尽力。
※付記3:物故者を除いた県内の人間国宝はこれで8人となる。
●西江喜春(にしえ・きしゅん)・・・1940年伊平屋村字前泊出身
・63年故宮里春行氏に師事
・96年県立芸術大学助教授
・2001年重要無形文化財「組踊」保持者
・04年同大教授
・09年重要無形文化財「琉球舞踊」保持者
・10年県文化功労者
・伝統組踊保存会常任理事
・安冨祖流絃声会会長