世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

稲盛和夫氏の哲学「人は何のために生きるのか」(5)

2005年06月03日 | Weblog
読解した断章の梗概を以下に連続して提示します。

第五章 「欲望について」について

仏教では「罪」とは「煩悩」が原因と解く。
●「六大煩悩」とは・・・
一、「貪」(とん)・・・何でも自分の物にしようとする貪欲な心。
二、「瞋」(じん)・・・自分勝手な振る舞いで怒る様な浅ましい心。
三、「癡」(ち)・・・諸行無常を思い通りにならないと愚痴を漏らし仏の智慧を知らない心。
四、「慢」(まん)・・・傲岸不遜な心。
五、「疑」(ぎ)・・・釈尊が説く真理を疑う心。
六、「見」(けん)・・・物事を悪く見る心。
◆「三毒」とは貪(とん)、瞋(じん)、癡(ち)を人間の持つ最も根源的な煩悩と捉える。六大煩悩は人間が生きていくために持っているもので肉体の保持に欠かせない。「疑」は用心深い事であり、「貪」は食する為の自己防衛だし創造主が人間に与えた知恵である。同時に「自由」をも与えた。自由を無制限に行使した為に「悪」を創りだした。そこで次の「六波羅蜜」を与えた。・・
●「六波羅蜜」とは・・・
一、「布施」・・・思いやりの心、他人を助けてあげる事。
二、「持戒」・・・自由を適宜抑えて悪をなさない事。
三、「忍辱」・・・諸行無常の世の中に生起する災難や病、苦難を耐え忍ぶ事が大事。
四、「精進」・・・自然界の生き物は精一杯生きている。人間も全力で生き働かねばならない。
五、「禅定」・・・座禅を組んで心を鎮める。
六、「智慧」・・・宇宙の真理、悟りに至る事。
■人間は素晴らしい仏にもなり極悪非道な悪魔にもなる、という両面を持っている。人間が煩悩を持ち自由を持つために極悪非道に堕する。心を高め菩薩になる為に「六波羅蜜」の修行の道を示された。

『■現世とは・・・「人間が心を浄化する「修行の場」であり人間性を高め人格をつくっていく「人生の目的」の場でもある。死ぬ時までに、どれだけ「人格・品性」を高めたかが現世における「人生の目標・目的」である」・・・と稲盛氏は結論づけている■』


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