前鳩山首相は、少なくとも県外、(国外)を主張し続け5月末決着を内閣の
命運を懸けて言及したが結局、自公民が辿りついた辺野古崎と周辺海域に辿
らざるを得なかった。強かな悪知恵の権化の官僚の手玉に掛って沈没した。大
義名分(極東アジアの不安定や北の核・朝鮮半島、中国の軍拡動向等の不穏
さ等々)で米国の世界戦略に巻き込まれ官僚の言いなりになった。日米同盟の
再確認と維持、日米共同声明を盾に演繹的に双方の合意で、トップダウンで、
対処した。・・・民主主義の原理・原則は最低限、民意を尊重して帰納的に処す
るのが大前提である。鳩山前政権も、その対応を誤り辞任した。その手法は菅
政権でも受け継がれている。ところが沖縄県の仲井間知事は県民の意思(民
意)を最大限、尊重して埋め立ての知事の許認可権を盾に拒否する姿勢であ
る。日米が合意しても民主主義の根本原則を無視して強行発動するものなら
反米感情が頂点に達し“島ぐるみ闘争”が必然的に起こる。それでも強行する
のか。だとしたら菅政権も鳩山前政権の二の舞になる。沖縄県民の意思(民
意)を甘く見過ぎている。世界の民主国家の後ろ盾で日米は窮地に追い込まれ
る。世界は黙って身捨てない。それが世界の民主陣営だ。今からでも遅くはな
い。米国と再交渉して、県外、国外を日米双方で模索して普天間の代替施設を
探索する誠意を見せるべきである。沖縄の地政学的位置の抑止力は、もう機
能しない。冷戦構造が今だ機能している、と識者は嘯くが大局的見地からは、
疑問を呈しているのが大半だ。官僚の言いなりになり鵜呑みにする事は過ちで
あり得策ではない。あの政治主導は、何処へ吹き飛んだのか、もう一度、菅政
権は再考すべきである。沖縄の民主党県連が候補者を地元から出し得ない苦
渋の途を余儀無くされている事にも思いを致すべきである。・・・
※付記:喜納昌吉参院比例候補のポスターが二転三転して喜納氏個人の顔写
真のみとなった。当初は小沢前幹事長の顔もあったが途中で鳩山前総理に変
わり、今度は菅総理の顔写真となった。ところが消費増税の言及と党方針(県
外を主張する沖縄民主党県連)と異なるとの理由で、候補者を擁立できなくな
った。そこで菅総理のポスター写真もアウトとなった。
―― 苦渋の選択である ――
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