東南アジア諸国連合(アセアン=ASEAN)と日本は経済連携協定(EP
A)の締結で合意した。来年から実動する。WTO(世界貿易機関)とEPA(経済
連携協定)とFTA(貿易自由協定)との相互関係はどうなのか、その意義を再
確認してみたい。・・・
●WTO(世界貿易機関)・・・「世界全体を対象に貿易の自由化交渉を進める。
加盟国全体の全員の賛成承認が必要である。従って各々のお国柄の事情で、
なかなか合意が得られず纏まらない。遠大な目標である。それに引き換EPA
(経済連携協定)とFTA(貿易自由協定)は実際的で締結が合意を得られやす
い。先のASEANとの締結も障害が数多あったが、ようやく合意にこぎつけた。
●FTA(貿易自由協定)・・・「<2国間>で鉱工業品や農産物の輸出入の際に
かかる関税を原則としてなくし貿易を活発にする協定である。2国間の合意で
あるからWTOよりは、はるかに容易い。世界の趨勢である。FTAとEPA(経済
連携協定)との関係はどうなのか、以下に見る事にしよう。・・・
●EPA(経済連携協定)・・・「FTA(貿易自由協定)に(更に深化させて)付け加
えて、相手国の<企業の進出>や<人材の往来>を活発化させて<経済活
動を更に強化>していこうとの ねらい で締結を促進させた。世界のトレンドで
ある。今後、益々、活発化していくであろう。・・・
今回のASEANとの締結がEPA(経済連携協定)である。世界では、このEPA
(経済連携協定)が加速しつつある。世界の趨勢である。日本にとっては農業
大国、オーストラリアとの締結が難航している。食糧自給率が4割をきった日本
にとっては食の完全確保が至上命令である。米、サトウキビ、パイン、酪農品
等の非関税化が命綱になっている。世界のトレンドに日本はどう対処していく
か政治の真価が問われている。これからの他国との交渉に英知を絞って、こ
の難局を打開してほしい。・・・
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