国民は心情的には小沢氏は代表を辞任してケジメを付けるべきだ、という
のが大半である(世論調査)。政治とカネ に纏わる企業献金疑惑の解明と透
明化を要求するのは国民として至極、当然である。その“政治とカネ”の問題と
“政権交代”とは別次元の問題だと考えている国民も又、大半いる。あまりにも
長い自公民政権に嫌気がさして政権交代を望んでいる。55年体制以来、官僚
政治の疲弊が露呈し年金問題の杜撰さに端を発し続発する虚偽、偽装、不
正、瑕疵、言動の不一致とブレまくり、自身と身内擁護の為の 改ざん(どの省
庁にもあるが最近では農水省の改ざんが露呈した、自民党の体質である)、な
かんずく、日本の将来を決める大綱(グランド・デザイン)や 政策立案 等々を
官僚任せ にし、“官僚あって政治なし”の惨憺たる現状を呈している。こういう
現自公民政権では日本の将来は任せられない、そう国民は考え、“政治とカ
ネ”と“政権交代”とは峻別している。自公民政権は、何時、解散総選挙に臨ん
だ方が自公に有利になるか、と小手先の小技ばかり考え思案している様だが、
賢明なる国民には既に、見透かされている。世論調査で一喜一憂する程(自公
民政党が)、国民の考えにブレはないし 是は是、非は非、で対処するのが見
識ある国民である、と考えている。選挙に有利、不利の次元の問題ではない。
国民の政治を観る眼は試練に遭えば遭うほど観る眼は確かになる。そこを忘
れると痛い 感違い に合う、そう自覚すべきである。確かに小沢代表の公設第
一秘書の捜査?逮捕、起訴で小沢人気は低落した。しかし、事の真相が明ら
かになるに従がい国民の観る眼が違ってくる。これは これ(政治とカネ)、あれ
は あれ(政権交代)、と峻別して選挙にあたるのが国民の本音(実態・実情)で
ある。世の中のKYでは判断を誤る事になる。・・・翻って検察当局の思惑はどう
か、小沢民主党政権が誕生すると一番、困るのが検察当局である。第一は“人
事”だ。小沢政権の法務大臣か副総理の権限で検察の粛清が行われる。それ
が一番、怖い。保身に走るのが人情である。巨大な悪を撃つ、社会正義の実
現が検察の使命等々・・・と 大義名分 を翳すのが恒例であるが、小沢側近を
撃つ真の狙い、真相・本音は“人事”にある事は見透かされている。首切りで淘
汰される運命にあるからである。鳩山幹事長の発言「局長以上は辞表を提出し
てもらう」という件だ。(詳細は略)。漆間巌官房副長官の失言とも符合し連動
する。第二に来る5月からの“裁判員制度”の履行にある。それも民主党政権
では困った事になる。検察総長と与謝野財務相とで経団連を説得した経緯が
あるし何よりも捜査の可視化で録音、録画の法案化を目指して提出している。
捜査当局にとっては都合が悪い。民主党政権を絶対阻止したい真の狙いはそ
こにある。だから自民党献金議員の件よりも最大の効果は小沢代表の秘書を
ターゲットにするのが手っ取り早い(紙面の都合で詳細は割愛する)。東京地検
特捜部の逮捕、起訴の立件理由は「巧妙な手口、寄付の性格、動機などを総
合的に評価し、やはり見過ごすことはできないと判断した」と語っている。しか
し、それだけでは説得力に欠ける。これだけの事例は過去の類似事件からして
も有り得なかった。東京地検が突っ走ったのは4月人事で昇級の為の実績(手
柄)を狙い特捜部勇士が上層部に証拠と資料が揃っているからと報告し決裁さ
れたからである。構図は「東京地検検事正 → 東京高検検事長 → 検事総長」
と縦のラインとなる。でもターゲットが狙い撃ちするにテキメンの効果が有る小
沢秘書を狙う事に本意があるが糊塗する為にバランスを装い自民党の二階経
産相を道連れにした。後々、捜査する事にはなるであろう。検察のメンツに賭
けて・・・。政治資金規正法の記載ミスでは形式犯でしかない。逮捕、起訴の大
義名分が立つのは「斡旋利得」か「斡旋収賄」で再逮捕しかない。その事に血
眼になって捜査するであろう。メンツを立てる為にはそれしかない。他方の問題
は、議会制民主主義で選挙によって選出された国会議員の立法府の権限を超
えて警察官僚(国家試験に合格した肩書で)が選良(国会議員 小沢氏の元秘
書の石川議員)を事情聴取する等々は 国家公務員法 に抵触する恐れがあ
る。三権分立の民主主義の建前、疑問であるし 越権行為 にもなりかねない。
問題は多々あるが、今日は、昨日27日の民主党の代議士会と参議員総会を
視聴しての感想を述べるに留めておく。
※付記:出来る限りの識者のコメントを渉猟し、ネット資料から私なりに同感し
た部分を纏めた結論である。
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