世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

胡錦濤国家主席の来日と 共産主義・儒教・中華思想との相関!

2008年05月04日 | Weblog

胡錦濤国家主席の来日を機に今日の中国の発展を俯瞰(大仰に言えば)

してみたい。表層を撫でるだけであるが、一党独裁の共産主義国家 中国は、

かつての 中華思想 と 儒教 の精神とが見事に融合して今日の国家体制を実

現しているのではなかろうか。そう思えてならない。共産主義の思想そのものを

全面に据えるのではなく12億の民を統治する方法として一党独裁の手法を援

用している。香港は1国2制度を容認し建前として民主主義を標榜する。チベッ

ト騒乱に見る事件だって人権問題ではなく中国の統治問題だと世界の批判に

耳を傾けない。チベットの自治権(領)拡大の主張も国内問題だとして無視す

る。世界の人権弾圧だとする批判にも内政干渉であるとして不問にする。それ

ではその内実はどうだろうか。・・・統治は、一党独裁の共産主義を掲げ、経済

は、市場原理 を取り入れて 豊かな生活 の発展を図る。総じて言える事は、か

つての“世界の中心は中国である”、という“中華思想”が根底にあるのではな

かろうか。平たく言えば<自民族中心主義>(エスノセントリズム)である。12

億の民を統治するには、喧喧諤諤(けんけんがくがく)の民主主義では纏(ま

と)まらない。かつての “天子を頂点とする国家体制” が必要だと考えた。それ

が一党独裁の共産主義と見事にマッチして機能したのである。世界の耳目を

集めて発展してやまない今日の中国は政治、経済、軍事(拡大)とその挙動が

注目されている。その是非は後日に譲るとして、それ等と「儒教」との関連はど

うなのか、私見を述べてみたい。・・・「儒教」の基本コンセプトは、天を敬う「仁」

である。実戦的徳目としての「仁」である。「仁義」は 仁 義 礼 智 の実践を目

指している。天(為政者)を敬い、祖先崇拝 を旨とした道徳的倫理的秩序を統

治の基本とした。それでは“仁”とは何か? それは<人を愛すること>である。

その“仁”に基づいて 政治 をする、それを理想とした。“仁”の具現化が他者に

対する 真心(忠)、と 思いやり(恕)、である。覇道(武力による統治)や 法に

よる統治(法治国家)の上に『仁』を置き国家を統治する。・・・それが“儒教”の

目指すところである。“中華思想”や“一党独裁の共産主義”と“儒教”の精神が

見事に融和しマッチしているのが今日の中国の姿ではなかろうか。私見ではあ

るが、そう思えてならない。中国が世界に発信するメッセージがそういう“思想

的経緯”を理解しないことには、誤った解釈をして誤解を生む。私はそう思えて

ならない。諸賢のご意見を仰ぎたい。・・・

 


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