世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

「火宅」に纏わる関連語について!

2010年10月27日 | Weblog

西洋の<キリスト教>、イスラムの<イスラム教>、インド発祥の<仏教>と世界三大宗教の影響は普遍で大きい。その一つ、仏教の「仏教用語」を紐解くのも現代を理解する一助にはなると思う。手始めに小説のテーマにもなった「火宅」(小説「火宅の人」)に纏わる仏教用語を俯瞰してみよう。・・・

 

○「火宅」・・・仏教語である。現世が実際は苦しみの世界であるのに、それを悟らずに享楽に耽って悦に入る。その事を焼けつつある家宅に例えて言っている。家宅・火宅の中で子供が喜び戯れている事の例え。松本清張の小説のテーマにもなった仏教用語である。“法華経”の七喩の一つ=「法華七喩」にも関連する。

 

○「火宅僧」・・・妻帯僧。妻のある僧侶

 

○「法華七喩」・・・“法華経”に説かれた七つの比喩のこと。仏は衆生(生きとし生けるもの=一切の生物=六道を輪廻する存在)の能力に応じて いろいろな教法(仏の教え)を説くが、目的は<仏の悟り>に導くためである。仏の法身(永遠不変の真実の相)は、不滅かつ普遍であることを示す為である。その為の比喩の七つが、以下に示すものである・・・

 

・火宅喩

・長者窮子喩

・薬草喩

・化城喩

・衣珠喩

・髻珠喩

・医子喩

 

の7つをいう。

 

※:今昔物語の「我永く<火宅>を離れて人間に来らずといへども」ともある。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿