世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

古酒造所「有形文化財」指定でライブ処に!

2005年11月30日 | Weblog
古色然とした沖縄国頭の一角に古びた年輪を感じさせる色あせた”酒造所”が忽然と現れる。今年、国の文化審議会が答申した「登録有形文化財」の<津嘉山酒造所>である。県内最大の赤瓦屋根の木造建築物である。沖縄本島北部の街―名護市―の中心地の住宅街の一角に位置する。沖縄独特の”赤瓦屋根”の酒造所は唯一、戦前の”酒造所”建築として貴重な建造物になっている。2人の蔵人による月2回のみの製造の年間生産穀数「80石」は、おそらく沖縄では最小泡盛生産蔵である。小口の蔵では眼の行き届いた造りで古き良き時代の泡盛の味を守り続け、風雪に耐えて来た蔵元である。沖縄で唯一の小さい蔵の入魂の酒でもある。甕貯蔵、荒濾過、最高の酒質琉球泡盛「國華」が代表酒である。機械に頼らない技術と経験、そして長年の感に頼った酒造りによる”職人魂”が発揮された「芸術品」のような泡盛に仕立ててある。小口のタンクの中に貯蔵された出来たての全く手を加えていない泡盛の原酒は特有の香ばしい風味と独特の味がある。酒の最後の仕上げは濾過を酒税で定める最低の濾過(ゴミ取りのみの保安濾過)のみの仕上げになっている。旨い原酒そのままを再現している。さらに熟成を図り1年の荒さが減り旨さがのり至高の泡盛に成長している。タイ米と黒麹の風味が溢れる泡盛!素晴らしい酒との通の感想である。・・・その様な歴史的沖縄酒造界の老舗が陽の目を観た。名護市の観光の目玉にしようとの計画も着々と進み保存会も結成された。名付けて「津嘉山酒屋保存の会」。損傷の著しい箇所や家屋そのものを修繕し「一大文化のメッカ・殿堂」にしようとの意気込みである。沖縄には世界遺産に指定された城跡がライブやオペラの上演に活用されている。「アランブラの想い出」やシューベルトの「セレナーデ」、「芭蕉布」、ショパンの「雨だれ」等が演奏され好評を博した。読谷村の座喜味城跡ではシェークスピアの「真夏の夜の夢」が、勝連城跡では地元の演者による「肝高の阿麻和利」が公演された。中城城跡でも「姫神コンサート」がファンを堪能させた。名護市でも今回の答申を機に観光に一役買おうとの計画で”街中観光の拠点”に位置づけスージグァー(裏通り)散策の観光ルートにしようと着々と進捗している。北部・国頭に又一つ観光処が誕生する日も真近かだろう。・・・


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