アルツハイマー型痴呆は、<脳そのものが委縮してしまった痴呆症>である。大脳の後半部の委縮が進み、最も変化が早く見られる部分は側頭葉の内側にある“海馬”と呼ばれる記憶機能に深く関係している場所で、損傷がそこで起こり「記憶障害」が現れる。その原因は、“脳細胞の変形”と“脳内神経伝達物質の異常”が指摘されているが、はっきりした原因は分かっていない。従って、有効な治療法は、まだ見つかっていない。知能障害の進行は、脳血管性痴呆 に比べ緩やかだが、<確実に進行していく>のが特徴である。初期段階では、“歳のせい”にしがちだが、<単なる物忘れ>と<脳血管性痴呆>と大きく違うところは、「本人に痴呆の自覚がない」ことである。悪化の進行の状態は、“最近のことをよく忘れ、全く思い出せない”→ “よく知っている道でも迷う”→ “感情の起伏が激しい”という道程を辿る。別の面での特徴は“何度も同じ事を聴き直す”、“何度注意されても同じ事を繰り返す”「取り込み」機能に問題が生じている。・・・記憶を大別すると「短期記憶」と「長期記憶」があり、アルツハイマー型痴呆症は、“短期記憶”に障害がある。そのため、“最近の記憶から薄れていく傾向がある”。<よく知っている人でもその人が誰なのか分からなくなる>。逆に自分の幼い頃や若い頃のことは、<よく覚えている>のが特徴である。症状が進行すると<簡単な計算も出来なくなる>。<自分の今、居る場所も分からなくなる>。そのため、自分の家に居ながら、他人の家に居る、と思い込んだりする。昼と夜が逆転する錯覚も起こる。・・・次回に続く・・・
最新の画像[もっと見る]
- スマホ&パソコンは必須アイテム! 9年前
- グローバル化の実態 その光と影! 9年前
- 一人旅は安やぎと癒しへの旅路! 9年前
- 再生エネは地域雇用の確保で定着する! 9年前
- “平均寿命”から「健康寿命」に! 9年前
- 辺野古移設は安倍政権の正念場! 9年前
- 環境問題&再生建築と循環型社会考察! 9年前
- 健康長寿者の健康の秘訣! 9年前
- You Tubeを演歌・新語探索に活用! 10年前
- 日本の現預金と欧米額との比較! 10年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます