世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

戦前の沖縄男性の三大事業は 家・井戸・墓を造る事!

2007年02月25日 | Weblog

幼少の頃、清貧に甘んじた生活が沖縄の大方の庶民の実態だった。その頃、先輩連がよく口にした。後輩よ!お前ら! 男になるには「ぬちじやー」(瓦葺の立派な家)を建てて家族を養う事が男子一生の仕事だ。家族を安心して生活させるのが沖縄男児の義務なのだ!まず初めに家を建てることが男の一生の仕事になる、と、滔滔と説教混じりに言ってのけたものだ。二番目に大事なのは「井戸」を掘る事だ。水がなければ物は食えない。深い井戸を掘ることは並大抵の事ではない。正に男子一生の仕事に値する。耳をそばだてて聞き入っていた先輩たちは神妙な恰好で頷いていた。幼心ながら私も納得したようだった。5、6歳の頃だ。戦争前までの沖縄では隣近所、親戚が相互扶助(沖縄方言で<ゆいまーる>)や模合(もあい)<沖縄方言で「むえーぐぁー」>で互いに助け合って生活していた。生活の知恵だったのだ。その頃、村落共同体が最大に機能していたのが沖縄だったのでは、と今にして思う。それも現在は薄れてきたのだが・・・。家を建てるにも井戸を掘るにも人件費・人夫賃は<ゆいまーる>と「むえーぐぁー・ゆーれーぐぁー」を充てていた。その代わりご馳走は、いっぱい出た。たらふく食えた。それが唯一の楽しみでもあった。贅沢は敵、食料の乏しい頃なので大人、子供たちは挙って飲食にだけは貪欲に意欲を燃やした。当の家では手間隙、時間を掛けて最大のもてなしをした。それが益々、共同体の絆を強くした。強固な結びつき、結束を齎(もたら)した。長閑(のどか)な田園風景がそこにはあった。日本の原景があったのだ! 三番目は「墓」を造る事だ。即ち、一番目が「家」を建てる、二番目が「井戸」を掘る、三番目が「墓」を造る、事が沖縄男児の三大事業だった。・・・今はどうか、家を建てる事は現在でも変わりはない。ローンを組んで長期間、支払いに苦心苦慮する。一家の主の義務である事に変わりはない。水資源は上下水道が完備し何不自由なく使い放題だ。たまの旱魃時、以外はそれ程、不便を感じない。さて、「墓」だ。あの世の「終の棲家」、<お墓>はどうか、手頃で市販されている。数百万円で手に入る。母も高齢で、何時、あの世行きになるか知れない。生前に購入しておくのが義務だ。働けど働けど、ままならぬ、のが現実だ。普段からの準備が怠れない。その事だけには頭が痛い。沖縄男児の三大義務を戦前の風習に準えて怠らない気概だけは持っておこう!・・・年齢が進むにつれて現世と黄泉の国の事も考えなければならないと思案すると自分も歳を取ったなあ、と一抹の寂しさと不安を感じる。でも、世界一の長寿の国、日本だ!しかも日本の中の長寿県(女性は世界一、男性は日本では23位)なのだ。鷹揚(おうよう)に、ゆったりと構えて、この世の春を楽しみ、満喫しよう!?・・・今からが青春だ!との気概で!!。

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○http://plaza.rakuten.co.jp/okinawanaha67/<o:p></o:p>

 


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